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この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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今回は、以下のお題で小論文を書いていきます。
お題:SDGsを達成するために必要な取り組みは何だと考えますか??SDGsで掲げられている具体的な目標を1つ取り上げつつ、800字程度で答えてください。
SDGsとは、世界を良くしていこう的な国際目標のことです。
具体的には17個の目標があって、「その目標を2030年までに達成しましょうね」ということになっています。
まあ正直に言えば、全ての目標を2030年までに達成する事はできないと思いますので、その点については深く考えなくてもOKです。
小論文で出された場合は、興味があるものや身近なものを取り上げて、具体的な行動を書いていきましょう。
では、さっそく例文を書いていきますね。
例文
お題:SDGsを達成するために必要な取り組みは何だと考えますか?SDGsで掲げられている具体的な目標を1つ取り上げつつ、800字程度で答えてください。
今回取り上げる目標は、12番目の「つくる責任つかう責任」だ。現状世界で生産されている食品の、約3分の1が廃棄されている事実がある。ただ、問題は食品だけに留まらず、電化製品や包装紙といったあらゆる物がこの目標の対象となっている。活用できる資源を廃棄し続けている現状は当然望ましくないし、かつ私達に身近な問題だとも感じたため、今回12番目の目標を取り上げるに至った。
結論から言うと、「購買で高まる幸せには限度がある」と私達が理解することが、目標達成には必要だと考える。なぜなら、資源が廃棄される背景には、過剰に商品を購入してしまう消費者が存在しているからだ。私達は物を購入する際に、見栄や衝動といった非合理的な感情が根拠になる事がある。もちろん、そういった感情を完全に無くすことは無理だし、無くすことが正しいとも言わない。ただ、見栄や衝動によって、全く自分のためにも環境のためにもならない購買をしているケースがあるので、理性によって抑えていく姿勢も必要だ。結果として無駄な消費が減り、それに伴って過剰な生産も抑えられるはずだ。
ただ、この理解を広めることには懸念点もある。それは、単なる理解で人を動かすのは難しいということだ。人は基本的に理性ではなく感情で行動しているので、理解を広めるだけに留まらず、感情面へのアプローチも必要だ。例えば、「年間で捨てている食料を金額に換算したら、こんな金額になる」というアプローチが考えられる。人は損をしたくないという感情を強く持っているし、お金に対する執着も大きいので、金銭的な損を全面に押し出すことの意義は大きい。
今回は「つくる責任つかう責任」に焦点を当てたが、どの目標に関しても、人の感情という曖昧で重要な部分から目を背けないことが鍵になると感じた。人の感情を意識して対策を練ることで、目標は達成に向かうと私は考える。
【例文解説】
通読お疲れさまでした!
「購買で高まる幸せには限度がある」と私達が理解することという主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つのブロックで構成されています。
- 導入
- 主張
- 主張に対する懸念点
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①導入
具体的な目標を1つ上げなさいと指示されているので、まずは具体的な目標を書きます。
次に、その目標の背景だったり、自分の考えを書きます。
導入としてはこれくらいで十分ですね。
どんな目標について語るのか、その目標についてどんな想いを抱いているのか。といったことが伝われば、次の主張に繋げることが十分にできます。
ここはあくまでも主張にスムーズに移行するためのパートなので、深く考えすぎなくてOKです。
②主張
①の導入に続けて主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「理由」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→「購買で高まる幸せには限度がある」と私達が理解すること
- 理由→資源が廃棄される背景には、過剰に商品を購入してしまう消費者が存在しているから
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→単なる理解で人を動かすのは難しい
- 懸念点の解消法→感情面へのアプローチも必要
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを表現を変えて短くしたり、論文を通じて強調しておきたいことなどを書いたりすればOKです。
テンプレとしては、②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
今回は、論文を通じて思ったことを書きました。まあ、まとめに明確な正解はないので、ある程度自由に書いてください。
なお、まとめのテンプレ的な書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページを参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
【テーマの振り返り】
SDGsって、国民一人ひとりの意識が重要な目標が多いので、こうやってSDGsについて考えてみる時間は大事だなと今回思いました。
ただ、同時に思ったのが、内容が曖昧すぎて達成できたかどうかが分からない目標も多いということです。
目標の詳細を見れば分かりますが、具体的な数値が無いものがホント多いです。ただ、ジェンダーなどの問題は数値化できるものでもないので、仕方がない部分もあると思いました。
ただ、数値化できない複雑な問題は達成したと言える日はこないので、期間を設けず常に問題提起し続けて、問題を風化させないことが必要かなとも思いました。
この機会にぜひあなたも、SDGsについて考えてみてください。
では、以上となります。ありがとうございました!
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