YouTubeでも解説しています。
この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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今回は、以下のお題で小論文を書いていきます。
お題:SNSの発達により多様な情報が得られるようになった一方で、誹謗中傷によるトラブルも多発している。誹謗中傷によるトラブルを減らすためにはどうすればいいか?あなたの考えを800字程度でまとめなさい。
生活の一部として定着したSNS。もちろんあなたも日常的に使用していると思います。
いろんな情報が瞬時に得られて便利なんですけど、心ない誹謗中傷も結構あって、その結果命を断ってしまうような悲しい事件も起きていますよね。
おそらくですけど誹謗中傷する人は、された人の痛みが理解できていないんですよ。今回はその理解不足に焦点を当てて例文を書いていこうと思います。
例文
お題:SNSの発達により多様な情報が得られるようになった一方で、誹謗中傷によるトラブルも多発している。誹謗中傷によるトラブルを減らすためにはどうすればいいか?あなたの考えを800字程度でまとめなさい。
昨今、SNSでの誹謗中傷が大きな社会問題となっている。特にテレビやネットに出演するタレントへの誹謗中傷は深刻な問題で、誹謗中傷が原因で命を自ら断ってしまうタレントのニュースが頻繁に見られるようになった。このような現状を変えるためには、どんな対策が必要になるか?
結論から言うと、誹謗中傷が他人の人生を大きく左右するという事実を義務教育で教えるべきだ。なぜなら、誹謗中傷を受けない人のほうが多数派であり、誹謗中傷の恐ろしさは教えないと理解できないからだ。誹謗中傷は言葉で相手を傷つける行為であり、決して物理的に傷つけるわけではない。つまり、分かりやすく相手を傷つける行為ではないので、軽い気持ちで誹謗中傷をしてしまうのだと推測できる。ただ、実際は自ら命を断つ選択を取らせてしまうほどの力があるので、そういった残酷な事実も交えて義務教育で教えるべきだと考える。
ただ、SNS上での誹謗中傷が悲しい事件を引き起こしている話を、単に伝えるだけでは効果が薄いだろう。なぜなら、単に伝えるだけでは理解が深まらないからだ。理解が深まらなければ、誹謗中傷をしないように自らを律する動機づけも生じないだろう。そこで重要となるのが、「メカニズムを教える」という発想だ。なぜ人は誹謗中傷をしてしまうのか?なぜ人は誹謗中傷をされたことで命を断つ選択を取ってしまうのか?そこには必ずメカニズムがあって、そのメカニズムを理解することで、初めて誹謗中傷の問題を根本から理解できる。結果として、その理解が誹謗中傷の自制に繋がるはずだ。
まとめると、SNSでの誹謗中傷を減らすためには、メカニズムの説明も交えた話を義務教育内で伝えていくべきというのが私の考えだ。どんな話も理解ができなければ必ず聞き流されてしまうので、根気強くメカニズムを伝えることが、今回の提案の最重要ポイントである。
【例文解説】
通読お疲れさまでした!
「誹謗中傷が他人の人生を大きく左右するという事実を義務教育で教えるべき」という主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つのブロックで構成されています。
- テーマ解説と問題提起
- 主張
- 主張に対する懸念点
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説と問題提起
テーマの解説+問題提起という王道の書き出しです。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、問題を投げかければOKです!
非常に使い勝手がいいので、ぜひ身につけてください。
②主張
①の問題提起に対する主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「理由」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→誹謗中傷が他人の人生を大きく左右するという事実を義務教育で教えるべき
- 理由→誹謗中傷の恐ろしさは教えないと理解できないから
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→単に伝えるだけでは効果が薄い
- 懸念点の解消法→メカニズムを教える
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを表現を変えて短くしたり、論文を通じて強調しておきたいことなどを書いたりすればOKです。
テンプレとしては、②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページを参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
【テーマの振り返り】
ここ最近、芸能人が自ら命を断つニュースを複数回目にしました・・・。
真の原因は分かりませんけど、おそらくは誹謗中傷が大きな原因の1つにはなっていそうです。
誹謗中傷ってただ言葉を打ち込むだけですから、ホント気軽にできちゃうんですよね。また、大抵の人は誹謗中傷されませんから、誹謗中傷された痛みを理解できていません。
ただ、誹謗中傷はめちゃくちゃ人の気持ちを傷つける行為ですから、絶対にやってはいけません。
ぜひあなたもこの機会に、誹謗中傷を減らす方法を考えてみてください。自分なりの解決策を考える行為が、あなたの思考力を強化します。
では、以上となります。最後まで見ていただき、ありがとうございました!
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