この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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今回は、以下のお題で考えていきます。
お題:メタバースの発展に伴って、私達の生活はどのように変化するか?800字程度でまとめなさい。
「メタバース」という単語、最近よく耳にするようになりましたよね。ただ、詳細はよく分からない人も多いかと思いますので、メタバースに関する情報をザッと確認しておきましょう。
メタバースとは、meta(超越)とuniverse(宇宙)を組み合わせた造語となります。意味は、「インターネット上の仮想空間」とか「もう1つの宇宙」と覚えておけばOKです。
インターネット上に町やオフィスを作って、そこに自分の分身(アバター)を置くというのが、メタバースの一般的な使用方法となります。具体的には、以下のような用途で使用されます。
- ゲーム
- オフィス
- ライブ
イメージとしては、どうぶつの森をよりリアルに近づけた感じですね。どうぶつの森でも、家を建てたりライブを見たりと、実生活っぽい動きができますよね。ただ、あくまでもゲームの住人を動かしているだけで、メタバースとはやや言い切れないです。まあ、どうぶつの森をメタバースに含むかどうかは結構意見が分かれています。
僕の捉え方としては、メタバースはよりリアルな世界観の中に自分のアバターを置いて、より実生活に根ざした動きが出来るイメージなんですよ。
まあ、文字だけじゃよく分からないかもしれませんので、実際にメタバースを売りにしているゲームの動画を貼っておきます。参考にして下さい。
また、単に遊びだけではなくて、オフィスとして利用する会社も増えています。
メタバースを利用したオフィスは「バーチャルオフィス」と呼ばれるのですが、これに関しても動画を貼っておきますね。参考にして下さい。
はい、こんな感じで、僕たちの生活環境はメタバースによってガラッと変わっていくことが予測されます。
このような変化を押さえておくことで、今回のお題に対応できるでしょう。
では、例文を書いていきますので、ぜひ参考にして下さい。
例文
お題:メタバースの発展に伴って、私達の生活はどのように変化するか?800字程度でまとめなさい。
メタバースはリアルな仮想空間のことを意味しており、我々の生活を大きく変える可能性を秘めている。例えばMetaLifeが提供しているバーチャルオフィスを用いれば、出勤せずとも社員が集まれる。また、実際のオフィスと違って家賃が掛からないので、コストを低く押さえられるメリットもある。こういった利用が広がることで、我々の生活はどのように変化するだろうか?
結論から言うと、「具体的な活動に充てる時間が増え、経済が活性化する」と予測される。なぜなら、移動が不要になるからだ。仕事をするにも、ライブを楽しむにも、飲み会を開くにも、今まではある場所に集合することが不可欠だった。ただ、メタバースさえあれば家にいながら集合できるので、移動に掛かる時間が一気に削減される。結果として、具体的な行動に割く時間が増えるだろう。お金を稼ぎたい人はより働けばいいし、エンタメを楽しみたい人はより遊べばいい。いずれにせよ「経済的な活動が増える」という変化があると私は捉えた。
ただ、決して良い変化ばかりでもない。メタバースの利用が増えるということは、家にいる時間が増えるということだ。つまりは、外に出ることを前提とした業界の売上は低迷する可能性がある。低迷しそうな業界としては、アパレル業界が上げられる。外に出る頻度が減れば、当然オシャレに対する意識も薄くなるだろう。ただ、この変化を見越して打てる対策もある。メタバース内ではリアルな分身を用いるケースも多いので、その分身をオシャレに保ちたいニーズはあるはずだ。つまり、分身向けのデザインを作ってメタバース内で販売すれば、それが新たな収益源になるだろう。
メタバースによって良くも悪くも、我々の生活は大きく変化するはずだ。悪い変化が起こる業界に関しては、その変化を予測した上で対策を講じていくことが今後の課題になると私は考える。
【例文解説】
通読お疲れさまでした!
「具体的な活動に充てる時間が増え、経済が活性化する」という主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つのブロックで構成されています。
- テーマ解説と問題提起
- 主張
- 主張に対する懸念点
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説と問題提起
テーマの解説+問題提起という王道の書き出しです。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、問題を投げかければOKです!
今回で言えば、「メタバースとは何なのか?」ということを簡単に説明すれば十分ですね。簡単な説明をするだけでも、メタバースへの理解があることを示せますので。
この書き出しは非常に使い勝手がいいので、ぜひ身につけてください。
②主張
①の問題提起に対する主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「理由」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→具体的な活動に充てる時間が増え、経済が活性化する
- 理由→移動が不要になるから
僕は移動時間の削減に焦点を当てましたが、もちろん、全く違う主張になってもOKです。
自分なりの主張をぜひ考えてみてください。
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→外に出ることを前提とした業界の売上は低迷する可能性がある
- 懸念点の解消法→分身向けのデザインを作ってメタバース内で販売すれば、それが新たな収益源になるだろう
やはり懸念点としては、「外に出る機会が減ること」が僕は1番最初に思いつきましたね。
今回は具体例としてアパレル業界の低迷を上げましたけど、他には旅行業界の低迷も考えられますね。視点を変えれば、「引きこもりがちになって不健康になる」という捉え方もできます。
ぜひあなたもこの機会に、メタバースの懸念点を考えてみて下さい。
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを表現を変えて短くしたり、論文を通じて強調しておきたいことなどを書いたりすればOKです。
テンプレとしては、②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
今回はめちゃくちゃ短くまとめましたけど、まとめはこんなもんでも大丈夫です。強調したいことがあればそれを書いてもいいですが、無ければサラッとまとめて終わりにしましょう。
また、まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページを参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
【テーマの振り返り】
僕はまだ本格的にメタバースを利用したことが無いのですが、今後伸びていく技術であることは間違いないでしょうね。
経済の発展の本質って、「合理化」だと僕は思っているんですよ。メタバースを利用すれば移動時間が削減できる、つまりは合理化できるので、この流れが止まらないわけないです。
現状は新しい技術って感じがしますが、いずれ身近な技術になると思うので、関心を持っておくことをオススメします。
では、以上となります。
最後まで見て頂きありがとうございました!
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