この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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- 昇格試験論文のサポートをこなした経験あり→小論文代行サービス
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独学の体験談を詳しく知りたい方は、以下のページを参照してください。

公務員試験では、受験者に小論文を書かせることが多いです。
ただ、いきなり「小論文を書いてください」と言われても、
と悩んじゃいますよね。
しかし、心配はいりません。
正しい対策法を覚えれば、誰でも合格に適した小論文は書けるようになります。
今回は、公務員試験の対策法と小論文の書き方をセットで解説しますので、ぜひ参考にしてください。
また、難しい言葉も使わないように心がけるので、お気軽にご覧ください。
公務員試験の対策法とは?

小論文の書き方を覚える前にまずやるべき対策は、知識の習得です。
なぜなら、最低限の知識が無いと出されたテーマに答えることができないからです。
ただ、ここで疑問に思うのは、
ということですよね。
一言で言えば、「時事ネタに関する情報」です。
なぜ「時事ネタに関する情報」の習得をオススメしているかと言うと、公務員試験では時事ネタに関するテーマの小論文が頻出しているからです。
例えば2020東京オリンピック前の国家公務員試験では、以下のようなテーマが出題されています。
我が国において、今後、長期的に人口減少・少子高齢化が見込まれる中、力強い日本経済の復活に向けた成長戦略の柱の一つとして、「観光」が注目を集めており、世界に誇る観光立国の実現に向けて、官民挙げて様々な取組が行われている。2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される予定であり、政府の「明日の日本を支える観光ビジョン」(平成28年3月30日策定)によると、2020年には訪日外国人旅行者数を2015年の約2倍の4,000万人に増やすなどの目標が掲げられているところである。このような状況に関して、以下の問いに答えなさい。
(1)我が国が観光立国の実現を推進する必要性や意義について、あなたの考えを述べなさい
(2)(1)に照らして、観光立国の実現を推進するために我が国が行うべき施策について、あなたの考えを具体的に述べなさい
はい、なかなか答えるのが難しそうなテーマですね。
この過去問を見ていていただければ分かると思いますが、普段から勉強したり考察したりするクセをつけないと、小論文試験は突破できません。
勉強方法としては、以下のページで紹介している時事ネタ本を読みこんだり、ニュースを日々チェックしたりすればOKです。

仕事内容にあった時事ネタに絞ろう!
ただ、ここで注意してほしいのは、闇雲に時事ネタを暗記する行為はNGということです。
例えばあなたが消防士試験を受ける場合であれば、上で紹介したようなオリンピックに関する過去問はおそらく出ないでしょう。
なぜなら、消防士とオリンピックは関連性が薄いからです。
消防士試験を受ける場合であれば、「災害関連の時事ネタ」が出る可能性のほうが断然高いですよね。
このように、受験する組織のカラーを踏まえることは非常に大切です。
可能であれば、過去問をチェックしよう
親切な組織であれば、受験者に対して過去問を公開しています。
もし過去問を公開していれば、必ずチェックしてください。
なぜなら、過去問を見れば出る問題の傾向を把握できるからです。
実は組織によっては、時事ネタを全く絡めない場合もあります。
例えば、以下のようなテーマしか出さない組織もあるのです。
- あなたが消防士になろうと思ったキッカケはなんですか?
- 保育士としてどのような働きをしたいと考えていますか?
このようなテーマしか出されていなければ、時事ネタの勉強は不要だと考えられますよね。
過去問チェックは対策の効率をグッと上昇させますから、できるなら必ず行いましょう。
もし無理であれば、何が出るか分からないので、時事ネタの勉強をコツコツ行うことをオススメします。
公務員試験の小論文はどう書けばいい?

対策ができたら、次に書き方を学んでいきましょう。
結論から言うと、以下の構成で小論文を書けばOKです。
- テーマ解説と問題提起
- 主張
- 主張に対する批判・問題点
- まとめ
なぜこの構成で書けばいいかと言うと、「時事ネタ関連の問題を論じるのに適した構成」になっているからです。
構成の詳しい解説が知りたい方は、ぜひ下のページからご覧ください。

もちろん、時事ネタを絡めないテーマもありますから、その場合は以下の記事を参考にしてください。

今回は、時事ネタの関連のテーマが出題されたと仮定して例文を書いていきます。
例文
テーマ:日本全国で待機児童問題が深刻化しており、解決の糸口が見つからないのが現状だ。この問題を解決するためにはどのような施策が必要か?あなたの考えを800字でまとめなさい。
女性の社会進出が促進されたことにより、出産後も働く女性の割合が増えるようになった。代わりに保育園に子どもを預ける家庭も比例して増加したのだが、その需要に対応できていないのが現状だ。需要に対して供給が間に合わないというポイントを踏まえて、どのような施策が必要になるか?
結論から言うと、「企業内保育所の設置を推進すること」が必要になると考える。なぜなら、新たに保育園及び保育士を増やすよりもハードルが低いからだ。敷地に余裕がある企業に限られはするが、子どもを預けるスペース程度であれば確保できるだろう。また、認可外保育施設として運営すれば保育士の数も最小限で対応できるので、保育士の数が足りない現状にもマッチしている。
もちろん、上記の考えについては様々な反論もあるだろう。例えば、「企業の負担が増えるだけなので、企業が率先して取り組むとは思えない」という反論だ。たしかに、認可外保育施設だとしても設置にはあらゆる手続きが必要であり、好んでやる企業は少ないかもしれない。そこで必要となるのは、「利益に繋がるサポートを徹底すること」だ。企業の大きな目的の1つは利益の追求であり、その目的に合致するようなサポートができれば、設置に前向きになる企業も増えていくはずだ。例えばパートの離職率の多さに悩んでいる企業であれば、「企業内保育所の設置は離職率の低下につながり、結果として人事・教育に掛かるコストが減る」という話ができれば、企業にとって悪い話ではなくなるのだ。
単に保育園や保育士の数を増やすのが難しい現状を踏まえれば、以上のように企業の力を頼っていくのが妥当な施策になるだろう。企業によって利益に結びつくアプローチは様々であり、説得は困難であるのは間違いないが、1つ1つの企業と真摯に向き合っていくことで、的確なアプローチを実現できるはずだと私は考える。
はい、いかがでしょうか?
市役所や保育園の試験を想定して書いてみました。
問題のポイントや自分の主張が、スムーズに伝わっていますよね。
ぜひ、この構成を参考にしてください。

さいごに

今回は、公務員試験の小論文「王道」の書き方として以下の方法を紹介しました。
- 時事ネタをチェックする
- 可能であれば過去問をチェックする
- 構成に従って小論文を書く
さいごに強調しておきたいことは、やるべきことってすごく単純だけど、実践するのは苦労が伴うということです。
時事ネタのチェックにも小論文を書く練習にも、それなりの時間と労力が必要です。
正直、面倒くさいんですよね。
ただ、その面倒くさいことをちゃんと実践できた人が合格できます。
大変だとは思いますが、合格に向けて頑張ってください!
では、以上となります。
あなたが合格することを祈っています。
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