この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
独学の体験談を詳しく知りたい方は、以下のページを参照してください。
今回の課題は以下のとおりです。
格差社会を解決するにはどんな対策が考えられるか?あなたの考えを800字でまとめなさい。
格差社会の解消、世界中のテーマとなっていますが、格差は一向に解消されませんよね。
こんな問題の解決策を語るのはとても難しそうですが、そこまで心配しなくてもOKです。
そもそも800字で格差社会の完璧な解決策を語るのは無理ですからね。
話の筋が通っていれば、ちゃんと評価されます。
では、例文を確認していきましょう。
あわせて例文の解説もしますので、そちらもぜひ参考にしてください。
【小論文例文集・800文字】格差社会を解決するには?
テーマ:格差社会を解決するにはどんな対策が考えられるか?あなたの考えを800字でまとめなさい。
まず大前提として、格差は解消されるどころか広がっているのが現状だ。フランスの経済学者トマ・ピケティ氏らが運営する「世界不平等研究所」の調査によると、2021年の世界の上位1%の富裕層の資産は、世界全体の個人資産の37.8%を占めることが明らかとなった。このように格差が解消される気配が無い現状を踏まえると、格差社会を解決するにはどんな対策が考えられるか?
結論から言うと、「過剰に獲得した富は分配するのが美徳である」という価値観を義務教育で身につけさせる必要があると考える。なぜなら、上記の価値観を子供の時点で持つことができれば、将来富裕層になった際に寄付などをする人が増えると期待できるからだ。また、義務教育は基本的に全ての人が受ける教育であることも踏まえれば、実施した際の影響力はとてつもなく大きいと推測できる。
しかし以上の主張に対して、「教育では富が分配される保証を示せないので、仕組みによって格差社会の解決を図るべきだ」という反論もあるだろう。たしかに仕組みによって解決策を提示したほうが、恒久的な格差社会の解消につながるように思える。ただ、仕組みによって解決策を提示できていないのが現状であり、異なる視点からアプローチするべきではないだろうか?例えば累進課税で富裕層から税金を多めに取ろうと思っても、タックスヘイブンなどを利用して課税を逃れる手段がある。つまり、仕組みを作ってもそれを逃れる手段が生まれるいたちごっことなるので、根本である思考を教育によって変えていくべきだろう。
これまでに、あらゆる手法で格差社会の解消を目指してきた人たちがいる。ただ、結局格差は解消されていないことを踏まえれば、これからは異なるアプローチが求められる。具体的には「教育」がカギとなるはずだ。効果が出るまでには時間が掛かるが、根気強く義務教育で教えを説くことで、格差社会は解消に向かっていくと考える。
【例文解説】
通読お疲れさまでした!
「過剰に獲得した富は分配するのが美徳である」という価値観を義務教育で身につけさせるという主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つのブロックで構成されています。
- テーマ解説と問題提起
- 主張
- 主張に対する懸念点
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説と問題提起
テーマの解説+問題提起という王道の書き出しです。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、問題を投げかければOKです!
非常に使い勝手がいいので、ぜひ身につけてください。
②主張
①の問題提起に対する主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「理由」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→「過剰に獲得した富は分配するのが美徳である」という価値観を義務教育で身につけさせる
- 理由→将来富裕層になった際に寄付などをする人が増えると期待できるから
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→教育では富が分配される保証を示せないので、仕組みによって格差社会の解決を図るべき
- 懸念点の解消法→仕組みによって解決策を提示できていないのが現状であり、異なる視点からアプローチするべき
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを表現を変えて短くしたり、論文を通じて強調しておきたいことなどを書いたりすればOKです。
テンプレとしては、②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページを参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
【テーマの振り返り】
今回扱ったテーマは根深い問題が軸となっているので、解決策をズバッと提示するのはなかなか難しいと思いましたね。
僕の考えとしては、「教育が解決のカギになる」と書きました。
どうせいくら富を分配する仕組みを作っても、それを逃れる方法をお金持ちの人は必死に考えますよね?
僕がお金持ちになっても、なんとか税金を逃れようとしちゃうと思います。
だからこそ、根本である「富を分配したくない」という気持ちを教育で変えていくべきだと考えました。
ぜひあなたもこの機会に、自分なりの解決策を考えてみてください。
では、以上となります。
小論文の作成頑張ってください!
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