【小論文・例文集】演説中の政治家を守るためにはどうすればいいのか？【安倍元首相のご冥福をお祈りします】

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この記事は、2022年7月8日に起きた「安倍元首相銃撃事件」を取り上げて、最後に800字程度の小論文にまとめていきます。

では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。

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2022年7月8日に、安倍元首相が演説中に撃たれる悲しい事件が起きました。安倍元首相のご冥福をお祈りします。

そして、この事件についてよく取り上げられていたのが、SPの対応の甘さです。「SPの対応が優れていたら命を守ることができた」という前提を元に、SPの方々に対して厳しい声が殺到しました。

ABEMAでも、SPの対応に関して様々な議論が交わされていました。

では、具体的にどんな事をしていたら、演説中の安倍さんを救えたのでしょうか？一緒に考えてみましょう。

「安倍元首相銃撃事件」に関する考察

ではまず、「安倍元首相銃撃事件」について考察をしまして、考察結果を小論文の材料とします。

①そもそも、銃撃を防ぐことはできるのか？

山上容疑者は銃を使って犯行に及んだわけですが、もちろん日本で銃は販売されていません。じゃあどうやって銃を手に入れたかと言うと、自作したみたいですね。

詳しい作り方は全くわからないんですけど、知識のある人が本気出せば作れるものなんですね。

以上を踏まえて、銃撃されることを想定して警備するにはどうすればいいでしょうか？まず外での演説はもう無理ですよね。銃は飛び道具ですから、どれだけSPの方が優秀だとしても守りきれるとは思えません。今回は「犯人を近づかせすぎた」という意見もありますが、ガチな銃を使えば数百メートル先から撃つこともできますから、今まで以上に人を近づかせないようにしても、あまり根本的な解決にはならなそうです。

そう考えると、不特定多数の方が出入りできないホールを借りて、荷物検査をした上で演説を行えば結構安全そうにも思えます。ただ、演説は不特定多数の方に熱量を届けることが目的ですから、閉じられた空間で演説するのは本末転倒とも言えます。

②山上容疑者は、なぜ犯行に及んだのか？

演説という行為を物理的に銃から守ることは難しそうなので、視点を犯人に変えて考察していきます。

そもそもなぜ山上容疑者は、あんなことをしたのでしょうか？報道されたニュースによると、「ある宗教団体への恨みがあって、その宗教団体に安倍さんが強く関与していたと考えていたから」とまとめることができます。

ある宗教団体とは具体的に言うと、「世界平和統一家庭連合」という名前でして、ニュースではよく統一教会と呼ばれていますね。実は元々「世界基督教統一神霊協会（統一協会）」という名前だったんですけど、2015年に「世界平和統一家庭連合」という名称に変更されました。ただ、正式名称が長いので、以降は通称である統一教会と呼びます。

実は山上容疑者の母親が統一教会に入れ込んでいたようで、多額の寄付をしていたみたいです。結果的に家庭が金銭的に困窮してしまい、絶望し、山上容疑者は統一教会に恨みを持つようになります。そして、安倍さんが統一教会と関係を持っていたことを知り、安倍さんを狙うに至りました。実際に安倍さんがどれだけ統一教会と深い関係にあるのかはよくわかりませんし、山上容疑者が抱いていた想いも表面的にしか理解できていませんが、確実に言えることはあります。それは、山上容疑者は統一教会に対して強い恨みを持っており、その恨みを乗り越えることが出来なかったということです。

これは僕の憶測になりますが、山上容疑者は半ば八つ当たりのような感覚で、今回の犯行に及んだと思うんですよね。山上容疑者も馬鹿ではないので、安倍さんを狙ったからといって、なにも解決しないことは理解しています。

ただ、もし山上容疑者が何かしらの形で家庭の崩壊を乗り越えることができたら、今回の犯行には及ばなかったと思います。もう失うものが何もないって言えるところまで来てしまったから、今回の事件が起きたと僕は思っています。

では、ここまでの考察を踏まえた上で、800字程度の小論文を書いていきます。

例文

お題：2022年7月8日に安倍元首相銃撃事件が発生した。このような事件を未然に防ぐにはどうすればいいのか？あなたの考えを800字程度でまとめなさい。

演説中の政治家が襲われる事例は、世界各国で見られる。日本では安倍元首相銃撃事件が記憶に新しいが、2022年7月23日にはアメリカのニューヨーク州で、知事選挙に立候補した共和党の候補が演説中に刃物を持った男に襲われた。このような突然の犯行から政治家を守るためには、どのような対策が必要になるのか？

結論から言うと、社会から断絶された人を救うことが根本的な解決に繋がると考える。なぜなら、演説中の政治家を狙う人の共通点として、社会から断絶されている傾向があると推測できるからだ。安倍元首相銃撃事件を起こした山上容疑者は、子供の頃に母親が宗教団体に献金しすぎたが故に、家庭が崩壊してしまったという経緯がある。その経緯が事件のキッカケになっているのだが、他にも似たような辛さを味わった人が世の中には確実にいるはずだ。絶望したり恨みを持ったりする経験は誰にでもあるが、そういった人達が事件を起こさないのは、社会との繋がりを保てているからではないだろうか？つまり、人との繋がりを保てるコミュニティの設置を考えたり、本当にお金で困っている人を救う仕組みを考えたりすることが必要になると考える。

ただこの結論に対して、「いくら社会的に救う仕組みを作っても過激な行動に出る人がゼロになるわけではない。物理的に身を守る方法を考えるほうが現実的だ」という反論もあるだろう。もちろん、過去の事件を踏まえて物理的に守る対策も考えるべきだとは思う。ただ、特定の人を完璧に守り続けることなどできるのだろうか？仮に演説中に守ることができたとしても、演説中以外の時間に狙われたら、それまで守っていた意味も薄れてしまう。だからこそ、そもそも行動を起こそうとする人を減らす根本的な解決策が必要になるのだ。

演説中の政治家を狙う事件は世界各国で見られる。個々の犯人の事情は異なるものの、共通点としては、社会からの断絶があると考えた。したがって、物理的に政治家を守る方法を考えつつも、社会から断絶されたと感じる人を減らす取り組みに注力するべきだと私は思う。