この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
独学の体験談を詳しく知りたい方は、以下のページを参照してください。
今回解説するテーマは以下の通りです。
いじめへの対策について、あなたの考えを800字でまとめなさい。
いじめ、いつまでたっても解決されない根深い問題ですよね。
人は本能的にいじめを止められないという主張もありますから、いじめをゼロにすることは難しいと思います。
ただ、努力によっていじめを減らすことは可能ですから、この機会にぜひ考えていきましょう。
では、以下ではいじめをテーマにした例文を書いていきます。
例文の後には詳細な解説もつけますので、ぜひそちらも参考にしてください。
【小論文・例文集】いじめへの対策とは?
いじめへの対策について、あなたの考えを800字でまとめなさい。
いじめは時代が変わろうとも一向に解決されない根深い問題だ。文部科学省の調査によると、令和2年度の小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は517,163件であり、前年度に比べ95,333件減少した。ただ、これはコロナの拡大よって生徒間に物理的距離が生じたことから減少したとの見方が多く、根本的な解決には至っていない。では、根本的な解決を目指すために私たちはどんな対策をとるべきなのか?
結論から言うと、いじめが生じるメカニズムを義務教育で教えるべきだと考える。なぜなら、メカニズムを理解していなければ、主体的にいじめをやめることは難しいからだ。もし学校内でいじめが起きれば、「いじめは悪いことだからやめろ」と教育者は言うだろう。ただ、いじめとは本能的に起きるものであり、単にやめろと言うだけでは根本的な解決に繋がらない。したがって、いじめが起きるメカニズムを理解させ、どうすればいじめが起きなくなるかを一人一人が考えられる土台を作るべきだ。
もちろん、子供たちにいじめのメカニズムを理解させるのは簡単ではない。なぜなら、そもそも教育者側がいじめのメカニズムを理解していないからだ。ただ、今はいじめに関する書籍が多数出版されており、代表的な本を読み込めばいじめのメカニズムは理解できる。例えば中野信子の著書『ヒトは「いじめ」をやめられない』には脳科学の視点からいじめが発生するメカニズムが解説されている。本書を読めば現時点で知識がない教育者でも、十分に教える側に立つだけの知識を得ることができる。
コロナの拡大がキッカケで一時的にいじめは減ったものの、元の生活に戻れば再びいじめは増加してしまう可能性が高い。だからこそ、「いじめが生じるメカニズムを義務教育で教える」という根本的な対策が必要となる。そして、その対策を講じるためにまず、教育者側がいじめについて理解する努力が必要となるのだ。
【例文解説】いじめへの対策とは?
通読お疲れさまでした!
「いじめが生じるメカニズムを義務教育で教えるべき」という主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つのブロックで構成されています。
- テーマ解説と問題提起
- 主張
- 主張に対する懸念点
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説と問題提起
テーマの解説+問題提起という王道の書き出しです。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、問題を投げかければOKです!
非常に使い勝手がいいので、ぜひ身につけてください。
②主張
①の問題提起に対する主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「理由」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→いじめが生じるメカニズムを義務教育で教えるべき
- 理由→メカニズムを理解していなければ、主体的にいじめをやめることは難しいから
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→子供たちにいじめのメカニズムを理解させるのは簡単ではない
- 懸念点の解消法→いじめに関する本を教育者に読んでもらい、まずは教育者の理解を深める
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを、表現を変えて短くしたり、論文を通じて思ったことなどを書けばOKです。
テンプレとしては、②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページを参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
【テーマの振り返り】
今回の例文では、「いじめは本能的にやってしまうこと」という発想を軸にしました。
ただ、別にこの発想で書かなくても大丈夫です。
話し合いで解決することが最善だと思えば、話し合いをメインとした主張を書いて下さい。
どんな社会問題にも言えるのですが、決まりきった正解はありませんからね。
あなたがその社会問題と真摯に向き合って、自分なりで考え出した答えを書けばいいのです。
では、小論文の作成頑張ってください。
最後まで見ていただき、ありがとうございました!
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