この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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今回は、以下のお題で考えていきます。
お題:多様化を認める社会とはどのようなことか、あなたの考えを具体例も含め600字程度で書きなさい
LGBTの浸透や国際化の進展に伴って、多様性に配慮することが当たり前の世の中になってきました。
多様化の進展と無関係な人はほぼいないかと思われますので、今後こういったテーマの小論文が出題される可能性は大いにあるでしょうね。
では、さっそく例文を書いていきます。
例文の後には解説もつけますので、そちらもぜひ参考になさってください。
例文
お題:多様化を認める社会とはどのようなことか、あなたの考えを具体例も含め600字程度で書きなさい
LGBTの浸透や国際化の進展に伴って、多様化を認めることが当たり前の世の中になってきた。ただ、急速な多様化に理解が追いついていない人が多数派と思われるので、そこに焦点を当てた対応が必要だ。
結論を言うと、多様化を認める社会とは「違うのが当たり前」という認識を広めることだと考える。そう考える理由は、排除的な行動を減らせるからだ。人間は本能的に、異なる存在を排除しようとする生き物だ。具体例を挙げると、出身地が異なるという理由だけでも、いじめに至るケースがある。ゆえに、メディアや対人などを通じて、世の中には生まれから考え方まで何もかもが違う人間が多数存在しており、共生のためにはお互いの違いを分かり合う必要があると、理屈で理解することが重要だ。この理解があることで、排除したい欲求を理性で抑えられるようになる。
当対応の懸念点としては、積極的に違いを知ろうとするモチベーションが発生しにくいことが挙げられる。なぜなら、違いを知ろうとすることよりも、他に時間や労力を割きたい事柄があるのが普通だからだ。したがって当対応は、会社や学校などの組織が主導して行うべきだろう。組織という立場で考えると、多様化を認める姿勢を世間にアピールする必要性が高まっているので、当対応を実行するモチベーションはあるはずだ。
以上のように、組織単位で「違うのが当たり前」という認識を広めることで、多様化を認める社会が成立してくと考える。
例文解説
通読お疲れさまでした!
「違うのが当たり前」という認識を広めるべきという主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つの段落で構成されています。
- テーマ解説
- 主張
- 主張に対する懸念点
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説
まずは、サラッとテーマの解説をしました。
これによって、テーマの背景を理解していることをアピールできます。
まあいきなり主張から入っても間違いではないので、このテーマ解説は必須ではないです。テーマの解説ができそうなら書けばいいですし、いきなり主張から書きたければ主張から書いてもいいと思います。
②主張
ここでは、自分の主張を素直に書きます。筋が通っていれば、基本的にはどんな主張でも構いません。
また、主張に加えて「理由」をいれるのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→多様化を認める社会とは「違うのが当たり前」という認識を広めること
- 理由→排除的な行動を減らせるから
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→積極的に違いを知ろうとするモチベーションが発生しにくい
- 懸念点の解消法→会社や学校などの組織が主導して行うべき
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを表現を変えて短くしたり、論文を通じて強調しておきたいことなどを書いたりすればOKです。
テンプレとしては、②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページ及び動画を参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を参考にしています。
書き方を身に着けたい方はぜひご覧ください。
テーマの振り返り
「違うのが当たり前」という認識を広めることが多様化の鍵と主張しましたけど、これは1つの考え方であって、正解でもなんでもありません。
多様化に対する考え方なんて千差万別ですからね。他の人と意見が異なっていても、不安に思わなくて大丈夫です。
重要なのは、文章の筋が通っていることです。
今回の例文の構成を参考にすれば、筋が通らなくなる可能性はグッと下げられますので、ぜひ覚えておきましょう。
では、以上となります。
良い小論文が作成できるよう、ベストを尽くしてください。