この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
独学の体験談を詳しく知りたい方は、以下のページを参照してください。
今回は、以下のお題で小論文を書いていきます。
お題:昔に比べれば女性の社会進出が進んできたものの、重要なポストの割合は未だに男性の方が高い傾向にあるのが現状だ。これから女性の社会進出をより進めていくためには、どのような施策が必要か?あなたの考えを800字程度でまとめなさい。
昔からずーっと、男が権力を握ってきていますし、今もその構図はあんまり変わっていません。
一応「男女雇用機会均等法」という法律はありますけど、どの程度機能しているのかはよくわからないというのが本音です。
まだまだ男性が有利な構図ではあると思うので、何かしらの施策を打ってこの構図に変化を与えてもいいのかなと思います。
では、さっそく例文を書いていきますね。
例文
お題:昔に比べれば女性の社会進出が進んできたものの、重要なポストの割合は未だに男性の方が高い傾向にあるのが現状だ。これから女性の社会進出をより進めていくためには、どのような施策が必要か?あなたの考えを800字程度でまとめなさい。
2021年8月16日に発表されたPR TIMESの記事(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000334.000043465.html)によると、政府目標である「女性管理職30%以上」を超えている企業は8.6%であることが明らかとなった。この現状を大きく変えるためには、どのような施策が必要になるだろうか?
結論から言うと、男性が働き女性が家庭を守るという社会通念を変える必要がある。なぜなら、どの国においても、社会通念が女性の社会進出に影響を及ぼしていると考えているからだ。1995年に男女共同参画局が、日本・ドイツ・アメリカ・スウェーデンの老若男女に対して、「男性の方が優遇される原因は何だと思うか?」というアンケートを取った。するとどの国においても、「社会通念・習慣・しきたりが根強いから」という回答を挙げた者の割合が最も高かった。つまりは、社会通念を変える取り組みに注力することで、女性の社会進出が大きく前進することが見込める。
ただこの主張に対して、「社会通念を変えることは簡単ではなく、それは非現実的な発想である」という反論もあるだろう。たしかに、長年に渡って築かれた社会通念を変えることは簡単ではない。男性が力を握っている状況は数千年も前から続く話であり、かなり大きな変革が必要になるのは明白だ。以上を踏まえて提示したいのが、女性の管理職登用率等を軸とした投資指標を作成することが考えられる。環境への取り組みを考慮した「ESG投資」が広まったことにで、企業の環境に対する態度は大きく変わった。この例に倣って、女性の管理職登用率等が投資判断の1つになれば、女性が重要なポストに就くことがより当たり前の社会になり、企業は積極的に女性の管理職登用を推し進めるだろう。
今回は、まだまだ女性の社会進出が進まない現状を踏まえて、投資判断をハックする方法を提示した。今回の主張はあくまでも1つの例であるが、このように、社会全体の考え方や行動を変えるような変革を起こすことが、「女性管理職30%以上」を達成する現実的な施策だと私は思う。
【例文解説】
通読お疲れさまでした!
「男性が働き女性が家庭を守るという社会通念を変える必要がある」という主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つのブロックで構成されています。
- テーマ解説と問題提起
- 主張
- 主張に対する懸念点
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説と問題提起
テーマの解説+問題提起という王道の書き出しです。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、問題を投げかければOKです!
非常に使い勝手がいいので、ぜひ身につけてください。
②主張
①の問題提起に対する主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「理由」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→男性が働き女性が家庭を守るという社会通念を変える必要がある
- 理由→どの国においても、社会通念が女性の社会進出に影響を及ぼしていると考えているから
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→非現実的な発想ではないか?
- 懸念点の解消法→女性の管理職登用率等が投資判断の1つになれば、女性が重要なポストに就くことがより当たり前の社会になる
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを表現を変えて短くしたり、論文を通じて強調しておきたいことなどを書いたりすればOKです。
テンプレとしては、②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページを参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
【テーマの振り返り】
実は女性の社会進出に関しては、ホントにいろんな角度の議論があるんですよ。
ひろゆきさんなんかは、女性の社会進出が少子化の原因になっていると主張していますからね。
ただ、女性からしたらそんなこと言われたら心外だと思いますし、急に社会進出を止めさせるなんてのも非現実的ですよね。
もし本当に女性の社会進出を推し進めるなら、女性の管理職登用率を投資判断の1つに加えちゃうみたいな感じで、大きな力を利用するのが現実的だと考えました。
ぜひこの機会にあなたも施策を考えてみてください。
では、以上になります。最後まで見ていただき、ありがとうございました!
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