YouTubeでも解説しています。
この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
独学の体験談を詳しく知りたい方は、以下のページを参照してください。
今回取り扱うお題は以下のとおりです。
お題:成人年齢引き下げに関する意見を800字程度でまとめなさい
2022年4月1日から18歳も、成人として扱われるようになりました。
ただ、お酒やタバコは20歳からという決まりは変わりません。
なんで成人年齢が引き下げられたかと言うと、「若い人を社会活動に参加させていきたい」とか、「世界各国がそういう流れになっている」とか、そんな感じです。
他には、「18歳と19歳で犯罪に手を染めても少年法に守られる実態が良くない」という理由もあります。このように、いろんな理由があって成人年齢が引き下げられたのですね。
ただ、「この成人年齢引き下げについてどう思う?」と聞かれても、なかなか答えるのって難しいですよね。どういう切り口から語ればいいのか指定されていないお題って、困りますから。
では、実際に例文を書いていきますので、ぜひ参考にしてください。こんな感じで書けばいいんだなと理解できると思います。
例文
お題:成人年齢引き下げに関する意見を800字程度でまとめなさい
今回の論文では、前半に成人年齢の引き下げによって生じたメリットとデメリットについて整理する。後半では整理した内容を踏まえて、私の意見を述べる。
成人年齢が引き下げられたことにより生じたメリットは様々あるのだが、一言でいえば、「自分の権限で出来る事柄が増えた」と表現できるだろう。例えば未成年はクレジットカードを作成する際に親の同意が必要だが、成人年齢の引き下げにより、より若いうちから自分の判断でクレジットカードを作成できるようになった。
ただ、上記のように若いうちから出来る事柄が増えることにはデメリットもある。なぜなら、「若い」ということ、それは知識や経験が未熟であることを意味しており、結果的に悪質なトラブルに巻き込まれる可能性も高まるからだ。未成年者のトラブルを想定した「未成年者取消権」という法律もあるのだが、この法律はもう18歳に適用されない。まとめると、成人年齢の引き下げによって自由度が高まったものの、トラブルに巻き込まれるリスクも高まったと言えるだろう。
以上を踏まえて私は、成人年齢の引き下げを肯定的に捉えている。なぜなら、社会的なリスクを若いうちから経験できるのは良いことだと思っているからだ。では、この主張の前提となる私の発想を説明する。私は「子どもと大人に明確な線引きは無い」と考えている。子どもと大人の線引きは、「どれだけの人生経験を積んだか」とか「どれだけ主体的に生きているか」といった曖昧な点で決まるものだ。したがって、18歳を過保護に守るよりも、責任を持たせる環境を作った方が望ましいと思う。もちろん、明確な線引きは無いとは言え、成人年齢を10歳にまで引き下げるのは違和感がある。10歳は明らかに、身体的に未成熟だからだ。ただ、18歳は身体的に成熟しているので、成人年齢としても問題ないと私は捉えている。
成人年齢の引き下げにはメリットもデメリットもあるが、私は良い流れとして捉えた。責任ある環境が大人を形作るので、リスクを大きくさせ過ぎないように配慮しつつ、こういった流れを今後も巻き起こしてほしい。
【例文解説】
通読お疲れさまでした!
「成人年齢の引き下げを肯定的に捉えている」という主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下5つのブロックで構成されています。
- 導入
- メリット
- デメリット
- 結論
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①導入
まず導入で論文の流れを書いたのですが、意図は「論文を読みやすくすること」にあります。
お題が「成人年齢引き下げに関する意見を800字程度でまとめなさい」とかなり曖昧だったので、まずはどういう流れで論文を書くのかを明示した方がいいです。
読み手はどんな論文が展開されるか予想できないお題ですからね。
②メリット
メリットとデメリットを書くと言ったので、まずはメリットから書きました。順番はどっちでもいいです。たまたまメリットから書きました。
ここでは斬新・独特な意見は不要で、一般的に言われているメリットを書けばOKです。
③デメリット
次に、デメリットを書きました。取り上げる内容としては、メリットと関連するデメリットの方がいいですかね。
なぜなら、メリットとデメリットは表裏一体のものであることを示せるからです。
表裏一体であることを示せると、物事を多角的な面から捉えていることを暗に伝えられます。つまり、あなたの評価が高まるということです。
また、メリットとデメリットの話に一貫性が無いと、論文として読みにくいという意味もありますかね。
どんなメリットでもどんなデメリットでもいいのですが、両者に関連性を持たせるような書き方を意識しましょう。
④結論
メリットとデメリットを踏まえて、自分なりの結論をバシッと書きます。
重要なのは、立場を明確にすることです。肯定的な意見を持っているのか、それとも否定的な意見を持っているのか。ちゃんと明示しましょう。
どっちつかずの意見は頼りなく映るのでNGです。
ポイントは以下の2つですかね。
- メリットとデメリットを踏まえていること
- 自分なりの発想を交えていること
この2つが反映されていればOKです。
周りの意見とかは気にせず、自分なりの意見を書いてください。
⑤まとめ
まとめでは、今まで書いてきたことを簡潔に書いたりとか、最も言いたいことを書いたりすればOKです。
ある程度自由に、短めに書いてください。
なお、まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
テンプレを覚えておきたい方は、ぜひ下記のページを参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
【テーマの振り返り】
成人年齢の引き下げにはいろんな意見がありますが、僕は肯定的ですね。
若いうちからいろんな経験ができることは、良いことだと思っているので。過保護なんかにする必要はなくて、早めに社会の荒波に揉まれればいいと思います。
ただ、取り返しのつかないミスをしたら可哀想なので、成人とか関係無しに悪質なトラブルから身を守ってくれる仕組みも同時に発展させてほしいですね。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました!
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