この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
独学の体験談を詳しく知りたい方は、以下のページを参照してください。
今回のお題は以下のとおりです。
お題:パートナーシップ制度を導入する自治体は急速に増えており、2022年7月には224自治体が導入したことが明らかとなった。このパートナーシップ制度について、あなたの意見を800字程度でまとめなさい。
パートナーシップ制度とは、同性婚を認める制度のことです。
日本では同性婚が法的に認められていないので、自治体レベルで認めてあげようという動きが最近活発になっております。
2015年11月に東京都渋谷区と世田谷区で施行されたのが最初で、いまや200を超える自治体で導入されているパートナーシップ制度。一見優しい制度に見えますが、いろんな問題もあるのが実情です。
今回は「あなたの意見まとめなさい」というお題ですが、こういうのって何を書いたらいいか分からなくて悩みますよね。ただ、裏を返せば自由に展開していいので、書きやすい課題とも受け取れます。
どういった問題があるのかを想像して、その問題の解決策を提案する思考力が見られているお題だと思って下さい。では、実際に例文を見ていきましょう。
例文
お題:パートナーシップ制度を導入する自治体は急速に増えており、2022年7月には224自治体が導入したことが明らかとなった。このパートナーシップ制度について、あなたの意見を800字程度でまとめなさい。
2015年11月に東京都渋谷区と世田谷区で導入されたことを皮切りとして、今や200を超える自治体でパートナーシップ制度は導入されている。当制度のおかげで、同性同士でも「結婚に相当する関係」が社会的に認められるようになった。当制度は一見優しい制度に思われるが、いくつかの問題も抱えている。以下では具体的な問題を1つ取り上げて、詳細及を踏まえた考察を記述する。
今回取り上げるのは、「法的な効力が認められないケースがある」という問題だ。当制度はあくまでも自治体が好意で導入しているにすぎず、法的な話し合いの場では効力が薄いのが現状だ。事例としては、ある男性の長年連れ添ったパートナーが死別したにも関わらず、相続が受けられなかったケースが上げられる。パートナーの親族女性の代理人弁護士に「あなたには何の権利もない」と言われてしまい、相続が認められなかった。男性はこの一件を不服に思い大阪地裁に訴えを起こしたのだが、訴えは退けられた。この男性が受けた精神的苦痛を考慮すると、パートナーシップ制度を単なる制度に留めず、いずれは同性婚を法律で認めることが望ましいと考える。
では、同性婚を法律で認めさせるには具体的にどんな取り組みが必要になるか?結論から言うと、世論を動かすことが最善策だと考える。なぜなら、世論の声が強まれば、国はそれを無視することは出来ないからだ。では、世論を動かすにはどうすればいいか?いろいろな方法があるが、YouTubeチャンネルを立ち上げて、パートナーシップ制度に関して苦痛を味わった人同士で発信を続けていく方法が1つの案として考えられる。今の時代世論を動かそうと思えば、SNSの力を頼るのは必須事項だ。この方法は正攻法とは言えないかもしれないが、本気で世論を動かして法改正まで漕ぎつけたいのであれば、メディアを活用する他ないだろう。
【例文解説】
通読お疲れさまでした!
「法的な効力が認められないケースがある」という問題を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下3つのブロックで構成されています。
- テーマ解説
- 問題
- 対策
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説
テーマの解説から入るのは王道の書き出しですね。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、次の展開について記述しています。次の展開とは具体的にどの文章かと言うと、「以下では具体的な問題を1つ取り上げて、詳細及を踏まえた考察を記述する。」という文章です。
このように次の展開を明確にする文章を入れることで、スムーズに違う話に移行できますので、覚えておいてください。
②問題
問題を取り上げると言ったので、問題を取り上げました。
今回は「法的な効力が認められないケースがある」という問題を取り上げましたが、基本的にはどんな問題でも構いません。
自分が興味を持っている問題でOKです。今回のように焦点を当てる問題を明確にすると、話が伝わりやすくなりますので、ぜひ覚えておいてください。
逆に問題を明確にしないと、何を言いたいのかよく分からない文章になってしまうこともあります。
③対策
問題を書いたら、次に対策を書くのは鉄板の流れです。
この対策を書くことによって、「問題に対して頭を働かせることの出来る人間です」というアピールができます。
考えることって面倒くさい行為ですから、自分の頭で考える姿勢を見せることは、めちゃくちゃ好印象となります。覚えておいてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
【テーマの振り返り】
パートナーシップ制度は何の法的な力も持たないので、現状は「同性婚を認める雰囲気作り」に役立っている制度だと評価できますね。
ただ今後は、法的な力も持たせる必要があると思います。そうしないと、いつまで経っても同性婚に幸せを見出すことが難しくなってしまいますからね。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました!