この記事の内容は、YouTubeでも解説しています
この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
- 小論文を独学で習得
- 小論文を使って大学に合格
- 小論文の書き方を教える当ブログを作成
- 昇格試験論文のサポートをこなした経験あり→小論文代行サービス
- 某省庁のエントリーシートの代行をこなした経験あり→小論文代行サービス
- 論文関連のYoutube動画を作成↓
独学の体験談を詳しく知りたい方は、以下のページを参照してください。
僕も受験で小論文が必要になったので、高校生のあなたがお悩みの気持ちは理解できます。
いきなり小論文を書けと言われても、書いたことがないから書けないですよね。
ただ、そこまで心配しなくて大丈夫です。
小論文にはある程度の型があって、その型を身につければ高校生でも十分形になった小論文を書けるようにはなります。
しかも、その型は独学でも身につけられます。なぜ独学でも大丈夫と断言できるかと言うと、僕自身が独学で合格できているからです。
と思われたかもしれませんが、そんなことは無いと思います。
僕は大学の編入試験のために小論文が必要となったのですが、その当時は毎日ゲームやパチンコをやっているような人間でしたから、優秀だとは全く思いません。
ちょっと頑張る気持ちがあれば、独学で十分身につけられる技術だと本音で思います。
僕はこのブログで偉そうに小論文の書き方について解説していますけど、全ては独学で編み出したものです。誰の指導も受けたことはありません。
ちゃんと自分の頭で考え、目の前にあるノウハウを習得しようと努力すれば、絶対にあなたも小論文を書けるようになります!
では、精神論的な話は以上にして、書き方の解説に移っていきましょう。
【高校生向け】小論文の書き方は「4つの構成」を把握すれば身につけられる!
この記事の読み手は高校生だと仮定していますので、言葉遣いもめちゃくちゃ寄せていきます。難しい言葉は絶対使わないのでご安心ください。
序論とか本論とか、イメージ湧きにくいですもんね。
では、今回ご紹介する4つの構成は以下のとおりです。
- テーマの内容を軽く説明する
- 自分はどんな考えを持っているかを説明する
- 自分の考えの弱点と、弱点を乗り越える方法を説明する
- ①、②、③で書いた内容を簡単にまとめたり、一番言いたいことを言ったりする
はい、こんな感じで書けば小論文としての形になります。
難しい言葉も無いと思いますので、流れは理解できたと思います。
では、なんでこの流れが良いと言えるのか?その根拠を説明しますね。
論文とは、あるテーマについて深く考える資料のこと
と思いますよね。
いろんな表現方法があると思いますが、ここでは「あるテーマについて深く考える資料のこと」と表現しておきます。
と思いましたよね。それは、いろんな方向からテーマを考えていくことを意味しています。
例えば、
温暖化問題を解決するにはどうしたらいいと思うか?
というテーマが出されたときに、「二酸化炭素の排出を減らせばいいと思います。以上!」で終わったら、さすがに主張が浅すぎるのは感覚的にわかりますよね。
もし、二酸化炭素の排出を減らすと主張するのであれば、以下のような補足が必要です。
- なんで二酸化炭素の排出を減らすことが有効と言えるのか?
- 二酸化炭素の排出を減らすための具体策は何なのか?
- 具体策を実行する際の弱点はあるのか?
こんな感じで、いろんな方向からテーマに対する主張を深堀りしていくのが論文なんですね。
で、先程以下の構成をお伝えしましたよね。
- テーマの内容を軽く説明する
- 自分はどんな考えを持っているかを説明する
- 自分の考えの弱点と、弱点を乗り越える方法を説明する
- ①、②、③で書いた内容を簡単にまとめたり、一番言いたいことを言ったりする
この構成で書けばですね、自然と深く考えた内容の小論文になります。
だから、この構成をオススメしています。
しかもそんなに難しい構成じゃないので、高校生でも簡単にマネ出来るかなと思います。
では次に、以下のテーマが出題されたと仮定して、それぞれの項目の詳細を見ていきましょう。
テーマ:地球温暖化を止めるために何が必要だと思いますか?あなたの考えを800字程度でまとめなさい。
最後に例文もつけますので、お楽しみに。
①テーマの内容を軽く説明する→全体の20%くらいの文字数
最初に、テーマの内容を軽く説明しましょう。
なぜそうするかと言うと、「このテーマのことを理解していますよ!」とアピールするためです。
単純に、テーマを理解していない人よりも、テーマを理解している人のほうが合格には適していますからね。
今回は地球温暖化がテーマになっていますから、以下のような情報を書けばOKです。
- 地球温暖化によって引き起こされている災害
- 地球温暖化が発生している原因
この2点のようにテーマを説明するのに相応しいことを洗い出して、書けそうなことを書いていきましょう。
②自分はどんな考えを持っているかを説明する→全体の30%くらいの文字数
テーマの解説が終わったら、どんな考えを持っているかを書きましょう。
ただ、
と思いますよね。
その場合、以下の流れで書けばOKです。
- 自分が考えていることをズバッと書く
- なんでそう考えているかの理由を書く
人はどんな主張に対しても必ず、
と疑問に思います。
だから、自分の「主張=考え」を書いたら、次に理由を書いてあげることが望ましいのです。
このように、読み手の気持ちを考えた書き方が高い評価を得られますので、ぜひ覚えておいてください。
③自分の考えの弱点と、弱点を乗り越える方法を説明する→全体の30%くらいの文字数
次に、自分の考えの弱点を述べていきます。
と思いますよね。
理由は、自分の考えとしっかり向き合う姿勢をアピールするためです。
どんな考えにも弱点があるのに、その弱点から逃げるのってセコいですよね。セコいと思われないためにも、弱点と向き合うことは必要です。
ただ、弱点だけ書いて終わった本末転倒なので、弱点を克服する方法も同時に書きます。流れとしては以下のような感じですね。
- 自分の考えの弱点を書く
- 弱点の克服法を書く
こう書けば、そもそもの自分の考えを守りつつ、内容を深めていけます。
④ ①、②、③で書いた内容を簡単にまとめたり、一番言いたいことを言ったりする→全体の20%くらいの文字数
最後は、今まで書いてきたことをまとめたり、一番言いたいことを言ったりすればOKです。
そんなに難しく考えなくてOKです。
何かしらの記事とか本とか資料を読むと分かると思いますが、最後にはまとめが書いてあったり、一番言いたいことが書かれていたりしますよね。
それをマネすればいいんです。
最後は今まで書いてきたことを踏まえてササッと何か書けばいいので、そんなに気を張らずにいきましょう!
では、以上の話を踏まえて例文を書いていきます。
例文
テーマ:地球温暖化を止めるために何が必要だと思いますか?あなたの考えを800字でまとめなさい。
①地球温暖化の目に見える被害としては海面上昇がある。それによってフィジー諸島共和国・ツバルなど海抜の低い島国では、海水が生活環境を脅かすようになっている。地球温暖化を放っておけばさらに被害が拡大するのは明白であり、早急な対応が望まれている。
②私はこの地球温暖化を止めるためには、温室効果ガスを発生させないエネルギー源を開発し続ける姿勢が重要となると考えている。なぜエネルギー源に注目したかと言うと、エネルギーの使用が地球温暖化に結びついているとの見解が一般的であり、効果が最も出る分野だと判断したからだ。IPCC第5次評価報告書では、20世紀半ば以降の人間活動が地球温暖化の大きな要因であることが主張されている。20世紀半ば以降とは産業革命によって石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料の使用が急増した年代であり、やはりエネルギー使用と地球温暖化は関連性が強いことが読み取れる。
③もちろん、温室効果ガスを発生させないエネルギー源を開発し続ける姿勢を保つのは簡単ではない。なぜなら、全ての人が環境を第一に行動するわけではないからだ。したがって、温室効果ガスを発生させることは損であるとの認識を一般的にする必要がある。例えば世界的に導入されつつある環境税だが、技術の進歩とともに徐々に水準を上げていくべきだと考える。そうすることによって、無理のない範囲でクリーンなエネルギー源を開発し続けることができるはずだ。
④今回は、地球温暖化が生じる大きな要因を踏まえた上で、エネルギー問題を軸に自分の考えを述べた。今回最も伝えたいのは、「どうすれば行動し続けられるか?」という視点が重要ということだ。いくらまともな意見を言ったとしても、実行されなければなんの意味もない。したがって、環境税のように人のモチベーションに焦点を当てた議論に力を入れることで、地球温暖化は改善に向かっていくと考える。
はい、いかがでしょうか?
と思った人もいると思います。
ただ、そういう感想を持つのが普通なので安心してください。
もし例文の内容が難しいと感じたら、次に何をやればいいのかわかりますか?
答えは、知識を身につけるための勉強をすることです。
今回は書き方しか教えていませんが、当然知識も論文を書く上でめちゃくちゃ重要ですよね。
書き方を知ったから大丈夫と思わず、受験する学校の過去問を調べるなどして必要になりそうな知識を見極め、勉強を怠らないようにしてほしいと思います。
まとめ:この記事を読んだだけで終わりにしないでください!
今回は、以下の構成で書けばOKという話をしてきました。
- テーマの内容を軽く説明する
- 自分はどんな考えを持っているかを説明する
- 自分の考えの弱点と、弱点を乗り越える方法を説明する
- ①、②、③で書いた内容を簡単にまとめたり、一番言いたいことを言ったりする
これを覚えれば、高校生でもまともな小論文は書けると思います。
ただ、読んだだけで書けるようになったとは思わないでください!
この構成を身につけるためには、何回か実際に書いてみる練習は必須です。
実際に書いてみれば分かると思いますが、意外とスラスラ書けません。必ず手が止まる瞬間があります。
また、テーマに答えるための勉強だって必要です。
今回の記事でちょっと近道はできましたけど、努力が不要になったわけじゃありません。書く練習や勉強は引き続き頑張ってください!
最後までみていただき、ありがとうございました!