この記事の内容は、YouTubeでも解説しています
この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
- 小論文を使って大学に合格
- 小論文の書き方を教える当ブログを作成
- 小論文の添削を通じて大学合格者を輩出→小論文添削サービス
- 昇格試験論文のサポートを多数こなした経験あり→小論文サポートサービス
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大人になるにつれて、「小論文」や「レポート」のような長文を書く機会が増えていきますよね。
ただ、学生時代の試験方法は穴埋め問題のように、持っている知識を単体で求められる場合がほとんどです。長文を書かされることもあるでしょうが、そういった機会はかなり少ないと思います。
したがって、急に長文を書くよう求められても、
と悩んでしまいますよね。
そこで今回は、文章作成の超基本ルールを5つご紹介させて頂きます。多くの方は基本を押さえないまま文章作成に取り組むと思いますので、今回の内容を知っておくだけでも相当なアドバンテージになると思ってください。
また、僕は仕事柄様々な文章に携わってきたので、本当に大事な基本をそれなりに熟知している自負があります。
ちなみに、今回は超基本ルールのみを解説しますので、具体的な書き方にはほぼ触れません。もし書き方を勉強したい方は、下に貼る記事に記載されているテンプレを参考にしてください。
では、文章作成の超基本ルールを確認していきましょう!
【保存版】文章作成の超基本ルール5選!【好印象に直結】
さっそく結論から言うと、今回解説する文章作成の超基本ルールは以下の5つです。
- 事前に段落を作っておく
- 伝えたいことを事前にハッキリさせる
- 小難しい専門用語を使わない
- 表現を統一する
- 読点(、)を多用しない
この5つをしっかり押さえてもらえれば、まともな文章が仕上がります。
では、それぞれ解説していきます。
①事前に段落を作っておく
事前に段落を作っておく準備は、文章作成において超重要です。なぜなら、事前に段落を作っておかないと、スムーズに文章を作成することはできないからです。
もちろん、なんの準備も無しにスラスラ文章を書ける優秀な人もいると思います。ただ、大抵の人は準備もなしにスラスラ書けません。僕自身も、準備をしなければ文章を書くことはできないです。
ただ、「事前に段落を作っておく」と言われても、
という感じだと思いますので、ちゃんと説明します。
例えば、「地球温暖化に対するあなたの意見を800字でまとめなさい」というテーマの小論文が出題されたとしましょう。
その場合、以下のように段落を作るイメージです。
- テーマの解説:150字くらい
- 主張:250字くらい
- 主張に対する批判・問題点:250字くらい
- まとめ:150字くらい
それぞれの段落で必要になる要素は、「内容」と「文字数」の2つですね。この2つの要素をザックリで構いませんので、上記したように書いておきます。
これ、実際にやってもらえれば絶対に分かるのですが、めちゃくちゃ文章を書く助けになります。何もないところから800字の文章を書こうと思ったら、何から書いていいか分からず思考がフリーズしてしまいます。
ただ、今回の準備をして頂ければ、段落ごとに何を書けばいいのか明確になっていますから、スムーズに文章を書き始められます。また、文字数が短く区切られることで、心理的なハードルが低くなるのもポイントです。
「800字の文章を書け」と言われるよりも、「200字前後の文章を4つ書け」と言われた方が取り組みやすいですよね。
しつこいようですが、この事前に段落を作っておく準備は、文章作成において超重要なので、絶対に実践してください。この準備を抜きにして長文を作成するのはかなり厳しいです。
また、今回の準備をより詳しく解説した記事を下に貼っておきますので、そちらもぜひ参考になさってください。
②伝えたいことを事前にハッキリさせる
また事前の話になりますが、伝えたいことをハッキリさせておくことは非常に重要です。
なぜなら、そうしないと納得感が薄れた文章が仕上がるからです。
僕はよく、次のような悩みを聞くことがあります。
この悩み、あなたも一度は抱えたことがあると思います。ちなみに、僕も何回もこういう気持ちになったことあります。それくらい、あるあるの悩みです。
この場合どうすればいいかと言うと、事前に言いたいことをハッキリさせておけばいいのです。実はこの主張、先程解説した「事前に段落を作っておく」という話と大きく関係しています。つまり、段落は決して無感情に作ればいいわけではなく、「こういうことを伝えたい!」という想いを持って組み立てる必要があるということです。
では例として、実際に僕が「同性婚」をテーマにして小論文を書いた時のお話をします。その際の具体的なお題は以下の通りです。
お題:度々報道されるニュースをキッカケとして、同性婚の問題が多く議論されるようになってきた。あなたは同性婚についてどのような意見を持っているか?800字程度でまとめなさい。
僕は以上のテーマに沿って小論文を書く時に、次のように段落を作りました。
- テーマの解説:150字くらい→現状の問題点を洗い出して、主張に繋げる
- 主張:250字くらい→パートナーシップ制度の利用が良い
- 主張に対する批判・問題点:250字くらい→パートナーシップ制度だけじゃ解決にならない。だけど、変革のために利用者数を増やす意義は大きい。
- まとめ:150字くらい
注目してほしいのが、黄色背景になっている文章ですね。
このように僕は、それぞれの段落で伝えたいことをハッキリさせてから小論文を書きました。
ちなみに、「④まとめ」に関してはハッキリ伝えたい事を決めませんでした。その理由は、まとめ部分はいつもその時の流れによって書く内容を変化させているからです。
はい、以上の準備をご覧になって、
と思われたかもしれませんが、毎回やっています。
伝えたい事を頭の中でイメージするだけの場合もありますけど、基本的には上記したように言語化するようにしています。
これによって、
という悩みの大部分が解決されます。
おそらく大半の人は、今僕が説明したような準備をしていないと思います。ただ、こういった準備をせずに文章を作成できる人は稀です。
文章の質は書いている最中ではなくて、「書く前」で決まりますので、必ず事前準備は行うようにしてください。
また、「同性婚」をテーマに仕上げた小論文は下の記事で見られますので、よろしければ参考にしてください。
③小難しい専門用語を使わない
やっとここから、実際に文章を書く話になります。
まずお伝えしたいのが、「小難しい専門用語を使わない」ということですね。
「小難しい専門用語」を多用される人は本当に多いのですが、これは絶対に改善した方がいいです。なぜなら、読み手はあなたと同じ知識を持っているとは限らないからです。
と思われるかもしれませんが、そういった場合であっても、小難しい専門用語の多用は控えた方が無難です。例え相手が同じ業界の人でも、持っている知識は千差万別です。「この言葉は伝わるだろう」と思っても、伝わらないことはザラにあります。
したがって専門用語を使う場合は、「絶対にこれは伝わる」という確信がある時だけに限定したほうがいいです。
以上を踏まえて僕が強調しておきたいのは、「読み手の理解を考えよう」ということです。学会で発表するような論文を書く場合であれば、専門用語はガンガン使ってもいいと思います。なぜなら、読み手はトップレベルの知識を持った人達に限定されているからです。
ただ、この記事を読んでいる方はおそらく、もっと一般的な人に向けて文章を書いていますよね?その場合であれば、読み手の能力をあまり過信しない方がいいです。基本的には誰もが理解できる言葉遣いをして頂いて、本当に必要な場合だけ専門用語を使うようにしましょう。
④表現を統一する
次にお伝えするのは、「表現を統一する」というお話です。
長文を書いていると、「同じ意味だけど異なる表現」を用いてしまう人が多くいます。結果的にその長文は、めちゃくちゃ読みづらいものになります。
ただ、「同じ意味だけど異なる表現」と言われてもイメージがつかみにくいと思いますので、例を上げて説明します。よくあるのが、「数字の表現がバラけるケース」です。例えば「ひとつ」という言葉は、以下のように複数の表現がありますよね。
- ひとつ
- 一つ
- 1つ
どの表現を用いて頂いてもいいのですが、複数の表現を用いるのはNGです。なぜなら、複数の表現を用いるメリットが全く無いからです。
前の文章では「一つ」と書いていたのに、次の文章で「1つ」と書かれていたら、ちょっとだけですが混乱します。したがって、表現は統一するようにしましょう。
ただ、数字の表記がバラけるのはまだマシなほうです。本当にキツイのは、「同じ意味だけど、言葉自体が全く変わってしまう表現」です。これは読んでいて、本当に混乱します。例えば、「歌手が自分の歌を披露するイベント」のことって、以下のように複数の表現ができますよね。
- コンサート
- ライブ
- フェス
- 演奏会
- リサイタル
どの表現を使って頂いても構わないのですが、絶対に統一はしてほしいですね。なぜなら、統一されないと混乱するからです。
前の文章では「コンサート」という表現を用いていたのに、後の文章で「演奏会」という表現を用いられたら、
という感じで、結構混乱します。
「自分は大丈夫!」と思ったかもしれませんが、かなり多くの方がこの「同じ意味だけど、言葉自体が全く変わってしまう表現」を用いています。偉そうに語っている僕でさえ、統一感の無い表現をしてしまうことはザラにあります。
自分は分かっているつもりで書いても読み手はめっちゃ混乱しますので、表現が統一されているかどうかを、書き終わった後に再確認してください。
⑤読点(、)を多用しない
最後にお伝えするのは、「読点(、)を多用しない」というお話です。
実は文章を書くのが苦手な方の傾向として、「読点を多用すること」が上げられます。なぜ読点の多用が駄目かと言うと、読みづらい文章になるからです。
では例として、読点を多用しまくった文章を見てみましょう。
円安とは?
円安とは、日本円が他の通貨に比べて価値が下がることを指しており、例えば、1ドル=100円であった状態から1ドル=110円になると、円安になったと言えまして、円の価値が下がることで、日本から輸出する商品が価格競争力を持ち、海外からの需要が高まる可能性があるが、海外旅行や輸入品の価格が上がる可能性もあります。
はい、いかがでしょうか?息つく暇がなくて、めちゃくちゃ読みづらいですよね。
このようにですね、適切な部分で区切られない文章は読んでいられないので、「読点は1文に3つまで」という意識を持って文章を書くことをオススメします。
ちなみに、「読点は1文に3つまで」という意識の元に先程の文章を直すと、以下のようになります、
円安とは?
円安とは、日本円が他の通貨に比べて価値が下がることを指します。例えば、1ドル=100円であった状態から1ドル=110円になると、円安になったと言えます。円の価値が下がることで、日本から輸出する商品が価格競争力を持ち、海外からの需要が高まる可能性があります。ただし、海外旅行や輸入品の価格が上がる可能性もあります。
はい、いかがでしょうか?定期的に文章が区切られていることで、先程の文章より圧倒的に読みやすくなりましたよね。
明確な理由がいまだ分かっていないのですが、普段文章を書かない方はなぜか、読点を1文に多用する傾向があります。したがって、「読点は1文に3つまで!」と意識しすぎるくらいで丁度いいと僕は思います。
記事のまとめ
今回は文章作成の超基本ルールとして、以下5つについて解説しました。
- 事前に段落を作っておく
- 伝えたいことを事前にハッキリさせる
- 小難しい専門用語を使わない
- 表現を統一する
- 読点(、)を多用しない
いろいろと偉そうに説明しましたが、僕も油断すると上記のルールから逸れることは普通にあります。
たとえルールから逸れてしまっても、あんまり落ち込まないでください。
自分ができる範囲で意識して頂いて、徐々に文章力を高めてもらえればなと思います。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました!