この記事の内容は、YouTubeでも解説しています
この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
- 小論文を使って大学に合格
- 小論文の書き方を教える当ブログを作成
- 小論文の添削を通じて大学合格者を輩出→小論文添削サービス
- 昇格試験論文のサポートを多数こなした経験あり→小論文サポートサービス
- 某省庁のエントリーシートのサポートをこなした経験あり→小論文サポートサービス
- 論文関連のYoutube動画を作成↓
会社によって、採用方法は千差万別ですよね。
「履歴書の提出」と「面接」で済む場合もあれば、小論文を書かされるケースもあります。
ただ、いきなり転職活動中に小論文を出されても、
という気持ちになってしまうと思います。それもそのはずで、僕たちは転職活動における小論文の書き方など習う機会など無いですから、思い悩んでしまうのは必然です。
そこで今回は、転職活動で使える小論文の「王道の書き方」をお伝えしようと思います。
ただ、今回は単にテンプレを教えるだけには留まりません。「そもそもなぜ、会社は小論文など書かせるのか?」という会社側の意図もしっかり説明します。
会社側の意図も理解することで、会社側の意図に沿った小論文を書き上げることができます。つまり、今回の記事は以下の2部構成となっております。
- そもそもなぜ、会社は小論文など書かせるのか?
- 転職活動で使える小論文の「王道の書き方」
絶対に転職活動に使える内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもなぜ、会社は小論文など書かせるのか?
結論から言うと、以下の項目を確認するために小論文を書かせています。
- 伝達能力
- 思考力
では、「なぜそれぞれの項目を確認したいと思うのか?」ということについて、しっかり説明します。
①伝達能力
なぜ伝達能力を確認したいのか?それは、伝達能力が高い人はスムーズに仕事をこなせるからです。
まあ、これは非常にシンプルな話です。仕事をする時って、基本的に誰かとやり取りしますよね。その際に伝達能力が低かったら、仕事がスムーズにこなせないのは簡単にイメージできると思います。したがって、小論文を通じて伝達能力を確認するんですね。
小論文は自分の考えを言語化する試験ですから、伝達能力を測るのにピッタリなわけです。つまり小論文を書くときは、独りよがりの文章ではなくて、「相手が理解できるように書く」という意識が非常に重要となります。
②思考力
なぜ思考力を確認したいのか?それは、思考力がある人のほうが課題を解決してくれる可能性が高いからです。
全ての企業は、何かしらの課題を解決して利益を得ています。例えば塾は、「合格するための学力が足りていない」という課題を解決することでお金を貰っています。また、課題と一言にいっても、商品やサービスの話に留まりません。会社の中での人間関係や、会社で使用しているツールなど、内部的な所にも課題ってありますよね。
そして、こういった課題を解決するためには、課題と向き合って解決策を導くという「思考力」が絶対に必要です。思考ができない人に、課題は解決できません。そこで、小論文の試験が活きてきます。小論文は単なる事実を書かせるような試験ではなくて、その人の考えを書かせる試験です。したがって、出来上がった小論文を見れば、ちゃんと思考しているのか否かがつかめるわけです。
つまり小論文を書くときは、「与えられたテーマに対してしっかりと考えを巡らせたこと」を分かってもらうように書く必要があります。また、会社から出題されているという前提を踏まえれば、「解決策」にも触れるような記述が望ましいですね。
ただ、こんなことを言われても、
という想いになりますよね。
大丈夫です。ご安心ください。
次に紹介するテンプレに沿って書いてもらえれば、与えられたテーマに対してしっかりと考えを巡らせたことを、解決策を交えながら表現できます。
転職活動で使える小論文の「王道の書き方」
結論から言うと、転職活動で使える小論文の「王道の書き方」とは、以下5つの構成で書く手法のことです。
- どんな流れで小論文を書くのか(100文字程度)
- 課題(問題)の整理(200文字程度)
- 解決策の提示(200文字程度)
- 解決策の懸念点と、懸念点の解消法(200文字程度)
- まとめ(100文字程度)
※制限文字数が800文字の想定。文字数はあくまでも目安です。
以上の流れで書いて頂くことで、先程説明した
- 伝達能力
- 思考力
という会社側が見たい項目を表現できます。
今回の構成は冒頭で、どんな流れで書くのかを明示します。そして、その明示した流れに沿って自分の主張を書いていくので、非常に伝わりやすい文章が仕上がるんですね。つまり、伝達能力をアピールできるということです。
また、課題を整理した上で解決策を述べて、さらに解決策の懸念点にまで触れる構成になっていますよね。このように、話を深掘りしていくような流れで書くことで、思考力をアピールできます。実際に仕事上の課題に向き合う時も、
- 課題の整理
- 解決策の提示
- 解決策の懸念点と、懸念点の解消法
という順序で考えるのが王道のやり方なので、会社側からすると、この順序で思考してくれる人は採用しやすいです。
では、以上のテンプレに沿って例文を書いていきます。参考にしてください。
例文
今気になっているニュースについて、あなたの考えを800字程度でまとめてください
①今回の論文では、前半に私が気になっているニュースの詳細を整理する。後半では、前半に整理した内容を踏まえた上で、個人レベルで実行できる解決策を提示する。
②今回取り上げるのは、「円安のニュース」だ。このニュースを取り上げた理由は、貴社の利益に直結するニュースであり、かつ私達の生活にも影響を及ぼす身近なニュースだからだ。円安が起きる要因は紐解けば様々あるが、主要な要因は日本とアメリカ間の金利差が大きいことだ。アメリカはインフレを抑えるために利上げを続けているが、日本は新型コロナウイルス下からの回復を目指す等の理由で低金利を維持している。
③以上を踏まえて個人レベルで実行できる解決策は、副業を始めることだ。なぜなら、国の意向を考慮すると、今後も円安によって物価が上昇し続け、生活水準を上げなくても支出が増大することが明白だからだ。つまり、円安によって増えてしまう支出の増大を、副業の収入によって補うという発想だ。生活水準を下げるという手法もあるのだが、それはやや後ろ向きな発想と私は捉えたので、収入を増やすという視点の解決策が望ましいと考えた。
④もちろん、副業で収入を得ることは簡単ではない。「副業を始めよう」と言われても、何をすればいいのか全く分からないのが大半の人間の本音だと思う。ただ、今の時代ノウハウは簡単に検索できる。ブログやYouTube等で副業の始め方はいくらでも解説されているし、始めるためのツールは手軽に用意できる場合が多い。また、一般の方でも数万円の収入を得ていることは全く珍しくないことから、再現性は高い解決策と言えるだろう。
⑤今回は円安のニュースを取り上げつつ、副業を始めるという解決策を提示した。今回の論文を通じて強調したいのは、「どんな解決策を選択するにせよ、努力は必須」ということだ。その意識さえ忘れなければ、どんな課題に対しても主体性を持って取り組んでいけると私は考える。
例文の振り返り
はい、いかがでしょうか?
- 伝達能力
- 思考力
の2点が伝わる内容となっていますよね。
非常に使い勝手が良いテンプレなので、ぜひご活用ください。
自分の事を深掘りされるようなテーマの場合、どうすればいいいか?
今回はニュースについて自分の発想を論じるように求められた場合を想定しましたが、そうじゃないテーマが出題される場合もありますよね。
例えば、以下のようなテーマが出題される可能性もあります。
- あなたがこの会社でやりたいことはなんですか?
- 今までの仕事を通じて学んだことはなんですか?
やはり会社側は「あなたの働きぶりを知りたい」という想いを持っていますから、仕事そのものに焦点を当てたテーマを出題してくることも普通にあります。
この場合、以下のページのテンプレが参考になります。
上のページでは、自分自身に焦点が当たったテーマに答える時のテンプレを解説しています。
今回の解説したテンプレと併せて覚えてもらえれば、転職活動における小論文対策はバッチリかなと思います。
記事のまとめ
今回は転職活動で使える小論文の「王道の書き方」として、以下のテンプレを解説しました。
- どんな流れで小論文を書くのか(100文字程度)
- 課題(問題)の整理(200文字程度)
- 解決策の提示(200文字程度)
- 解決策の懸念点と、懸念点の解消法(200文字程度)
- まとめ(100文字程度)
※制限文字数が800文字の想定。文字数はあくまでも目安です。
また、自分自身を深掘りされるようなテーマに関しては、以下のページが使えることもお伝えしました。
テンプレを使うことで、あなたの表現力はグッと高まります。
では、小論文の作成頑張ってください!