YouTubeでも解説しています。
この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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今回書いてみるお題は以下の通りです。
お題:65歳以上の人口が全人口に対して7%を超えると「高齢化社会」と呼ばれるが、現在の日本は総人口の29%が高齢者で占められている「超高齢者社会」だ。高齢者の割合が今後も増えることが予想されているが、この流れを止めるためにはどのような対策が必要か?あなたの考えを800字程度でまとめなさい。
日本が抱える超巨大な課題とも言える「高齢化社会」
実はもう30%ほどが高齢者になっていまして、高齢者の割合が増える傾向は今後も続くと見られています。
高齢者が増えることによって現役世代の負担も比例して増えていくので、解決策はもうずっと議論されてきています。ただ、現状は全く解決される兆しがないので、かなり斬新な案が必要になりそうですね。
では、以上を踏まえて僕なりの意見を交えて例文を書いていきます。
例文
お題:65歳以上の人口が全人口に対して7%を超えると「高齢化社会」と呼ばれるが、現在の日本は総人口の29%が高齢者で占められている「超高齢者社会」だ。高齢者の割合が今後も増えることが予想されているが、この流れを止めるためにはどのような対策が必要か?あなたの考えを800字程度でまとめなさい。
日本は世界的に見て、高齢化社会の課題が大きい国とみて間違いない。2021年に行われた総務省の調査によれば、日本の総人口に占める高齢者の割合は29%を超えており、これは世界で1番高い比率である。2040年には高齢者の比率は35.3%に上るとも見られており、現状を大きく変える改革が必要だ。
具体的な改革案として考えられるのが、「外国人労働者を大量に受け入れること」だ。理由は、高齢化社会が世界一進行してしまっている以上、出生に頼って子供を増やすことが物理的に難しいからだ。まず大前提として、高齢者の比率を減らすためには、「高齢者ではない人を増やす」か「高齢者の数を減らす」というアプローチしかない。数を減らすことはもちろん倫理的に不可能なので増やすことにアプローチするべきなのだが、子供を産む若い世代が減少しているので、多少出生率を上げたところで焼け石に水になってしまう可能性は高い。以上を踏まえて有効になるのが、外国人労働者の受け入れだ。現状の規制を緩和したり外国人労働者専用の住居を新設したりすることで、今以上に人を受け入れることが可能になる。
もちろん、外国人労働者を大量に受け入れることにはリスクもある。考えられるのが、治安の悪化だ。外国人労働者が事件を起こすニュースが度々報道されているが、実は犯罪率自体は減っている。また、そもそも犯罪を起こす労働者の数は、全体から見れば極一部であることは明らかだ。2018年に検挙された来日外国人労働者は約11,000人であるのに対し、総労働者数は2,560,000人である。つまり、99%以上の人は犯罪を起こさないわけで、冷静に考えれば恐れるほどの存在ではない。ただ、文化や言語の違い等からトラブルは起きているので、個別のケースごとに対策を考え続け、安心して受け入れられる土台作りは必要になると考える。
日本は世界トップレベルの高齢化社会となっており、この現状を解決するには、外国人に頼る道が最善だと考えた。ただ、外国人に対する先入観が未だ根強いので、まずはその点を解決することで、外国人労働者を受け入れる土台を形成していくべきだろう。結果として若い働き手が増え、高齢化社会の改善につながると考える。
【例文解説】
通読お疲れさまでした!
「外国人労働者を大量に受け入れること」という主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つのブロックで構成されています。
- テーマ解説と問題提起
- 主張
- 主張に対する懸念点
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説と問題提起
テーマの解説+問題提起という王道の書き出しです。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、問題を投げかければOKです!
非常に使い勝手がいいので、ぜひ身につけてください。
②主張
①の問題提起に対する主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「理由」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→外国人労働者を大量に受け入れること
- 理由→出生に頼って子供を増やすことが物理的に難しいから
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→外国人労働者を大量に受け入れることにはリスクもある
- 懸念点の解消法→冷静に考えれば恐れるほどの存在ではない
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを表現を変えて短くしたり、論文を通じて強調しておきたいことなどを書いたりすればOKです。
テンプレとしては、②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページを参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
【テーマの振り返り】
実は高齢化に関しては、「そもそも解決する必要があるの?」という意見や「もう解決は無理だから、受け入れた上でどう進んでいくかを考えるべき」という意見もあります。
つまり、世間的な雰囲気って諦めムードなんですよね。
ただ、僕はそれが悪いとは思わないです。流れがある以上それに抗うのは難しいですし、受け入れた上で人生をどう歩むかを考える方が建設的とも言えます。
ただ、もし今回のようなお題が出た場合は「自分の頭で物事を考える力があるか?」ということを見られているので、真っ当に向き合ってみるほうがいいかもしれません。
では、以上となります。最後まで見ていただき、ありがとうございました!
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