この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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これは経験上の話ですが、小論文では制限文字数を800字とするパターンが多いです。
したがって当ブログでは800字の小論文の書き方を教えていますし、その書き方を載せてある記事の閲覧数も多くなっています。

また、極端に短い400字という文字数で書かせるパターンもありますので、400字の書き方も解説しています。

そして今回は、その中間である600字の書き方について解説します。
コツとしては、「導入とまとめは簡潔にすること」を意識してください。
何が言いたいかと言うと、「600字は思った以上に短いので、重要ではない部分はサラッと書くに留めましょう」ということです。
では以上を踏まえて、600字の小論文王道の書き方について解説します!
【4つの構成を意識しよう】600字の小論文王道の書き方
結論から言うと、600字の小論文を書く際には以下4つの構成を意識してください。
- テーマ解説:目安は100文字
- 主張:目安は200文字
- 主張の懸念点:目安は200文字
- まとめ:目安は100文字
では、それぞれの項目について掘り下げていきます。
また、今回は「コロナ渦において、コミュニケーションの不足が問題となっている。この問題を解決するためには何が必要となるか?あなたの考えを600字でまとめなさい」というテーマが出題されたと仮定して話を進めていきます。
①テーマ解説:目安は100文字
まずはテーマに関する話をします。
なぜこんなことをするかと言うと、次のパートである主張にスムーズに繋げるためです。
主張の前には必ず明確なテーマがありますから、そのテーマを踏まえておくことは論文においてとても重要です。
今回の例題であれば、以下のようなことを書けばOKです。
- テーマの解説→コミュニケーション不足が低下したと言える根拠
テーマの解説は情報が必要となるのでやや面倒ですが、なんとか情報を集めて書いていきましょう。
②主張:目安は200文字
このパートでは、以下3つの要素を書き出します。
- 結論
- 理由
- 補足
この3つの要素を書くことで、自分の主張がスムーズに表現できます。
今回の例題であれば、以下のようなことを書けばOKです。
- 結論→定期的にミーティングを開く
- 理由→顔を合わせる頻度が減ると、心の距離がどんどん離れていくから
- 補足→Zoomなどのツールを使えば、自宅に居ながらでもミーティングできる
③主張の懸念点:目安は200文字
主張を書き終えたら、次は主張の懸念点も書き出します。
と思われたかもしれませんが、これは重要なことなんですよ。
なぜなら、どんな主張にも必ず懸念点があるからです。
したがって、懸念点を書くことによってよりテーマに向き合っている姿勢をアピールできます。
ただ、懸念点だけ書いて終わったら本末転倒なので、懸念点をフォローする話も書いておきましょう。
今回の例題であれば、以下のようなことを書けばOKです。
- 主張の懸念点→中身のないミーティングを嫌う人もいる
- 懸念点の補足→ポイントは顔を合わせる頻度を高めることであり、中身はそこまで重要じゃない
④まとめ:目安は100文字
さいごはですね、ここまで書いたことをサラッとまとめたり、一番伝えておきたいことを書いたりすればOKです。
ここはある程度自由を持たせてもいいパートだと考えています。
ただ、無難な方法は「ここまで書いたことをサラッとまとめること」なので、今回の例文ではその方法で書いていきますね。
例文
では、ここまでの話を踏まえて例文を書いていきます。
テーマ:コロナ渦において、コミュニケーションの不足が問題となっている。この問題を解決するためには何が必要となるか?あなたの考えを600字でまとめなさい
①株式会社イーヤスがテレワーク勤務をしている会社員に対して行った調査によると、出社時と比べて会話をする時間が減り、寂しさや不安を感じる人が増えていることが明らかとなった。
②結論から言うと、上記のような状況を改善するには「定期的にミーティングを開くこと」が有効になると考える。なぜなら、定期的に顔を合わせないと、心の距離が離れていってしまうからだ。したがって、どんな議題でもいいので、とりあえずミーティングすることが必要なのだ。また、ミーティングの開催はZoomを利用すれば家に居ながらでも実行できるので、やろうと思えば誰でもすぐに取り組める提案となっている。
③もちろん、この提案に対して「中身のないミーティングを嫌う人もいるだろう」という反論があることは理解している。たしかに定期的にミーティングを開けば、話すことが無くなってきて、結果的に中身が伴わないケースも発生するだろう。ただ、ポイントは顔を合わせる頻度を高めることであり、中身はそこまで重要じゃない。顔を合わすだけでもメンタルヘルスの効果が期待できるのであれば、とりあえずのミーティングも悪くはないだろう。
④コロナがキッカケでコミュニケーションの不足が問題視され、結果としてメンタルの不調を訴える人が増えている。そしてこの状況を改善するためには、中身を気にしすぎずに、ミーティングを定期的に開くことが有効になると私は考える。
はい、いかがでしょうか?
最初にテーマの解説をサラッとしたことによって、テーマに対する主張が受け止めやすくなっていると思います。
また、繰り返しになりますが、まとめの書き方は自分なりに考えて書いてもOKです。今回は①②③で書いたこと繰り返しましたが、そもそもの文字数が少ないので、蛇足感が強くなっているようにも見受けられます。
したがって、もし今回のまとめ部分に違和感があれば、一番言いたいことを強調するといったように、別の締め方も考えてみてください。
まとめ:600字の小論文王道の書き方

今回は、600字の小論文を以下4つの構成で書く方法を解説しました。
- テーマ解説:目安は100文字
- 主張:目安は200文字
- 主張の懸念点:目安は200文字
- まとめ:目安は100文字
この構成が完全なる正解とは言いませんが、ある程度どんなテーマにも対応できる形だと思います。
迷ったらぜひこの構成を丸パクリしてください!
また、構成どおりに書いてみて違和感があったら、違和感がある部分をぜひ自分なりに直してください。しつこいようですがこの構成は正解ではないので、あなたの発想を加えるものもちろんOKです。
では、小論文の作成頑張ってください!
最後まで見ていただき、ありがとうございました!
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