この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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就職試験において小論文が課されることがありますが、おそらくほとんどの方が
と悩むと思います。
では、なんでこのように悩んでしまうのか?
それは、「企業が何を求めているかを想像できていないから」です。
企業側の気持ちを考えれば、どんな小論文を書けばいいかが分かります。
以上を踏まえて、この記事では以下2つのテーマを軸に解説します。
- 小論文を書く際の心構え
- 例文
では、「小論文を書く際の心構え」から見ていきましょう。
就職試験の小論文を書く時の心構えとは?

冒頭では「小論文をどう書けばいいか悩む理由」として、「企業が何を求めているかを想像できていないから」と言いました。
では、具体的に企業側は何を求めているのか?
ズバリ言うと、「仕事を頑張れる人」です。
企業側の気持ちを考えてみましょう
もしあなたが採用する立場だとしたら、どんな人を採用したいですか?
もちろん、「仕事を頑張れる人」ですよね。
ハッキリ言って、それ以外ないです。
もちろん持っているスキルも大事となりますが、「頑張れる人」という感覚的な理由はめちゃくちゃ大事です。
なぜなら、採用を決定するのはロボットではなく「人」だからです。
小論文には明確な採点基準なんてありませんから、人の感情に訴えかける要素は超大事だと断言できます。
細かいテクニックとかを覚える前に、まずはこの企業の気持ちを絶対に押さえておいてください。
この気持を理解できていないと、確実に的外れな小論文を書くことになってしまいます。
「仕事を頑張れる人」をどう表現すればいいか?
ただ、ここで疑問に思うのが
ということですよね。
具体的には、以下の要素を満たすことで「仕事を頑張れる人です」と表現できます。
- 自分の考えを書く→「考える」という面倒くさい行為を実施できる人であるとアピールできる
- 過去に取り組んできたことを書く→「行動する」という面倒くさい行為を実施できる人であるとアピールできる
- 将来取り組みたいことを書く→「新しいことに取り組む」という面倒くさい行為を実施できる人であるとアピールできる
- わかりやすい文章で書く→「読みやすさを考慮して書く」という面倒くさい行為を実施できる人であるとアピールできる
ただ、テーマによってはこれら全ての要素を書けない場合があるので、必ず全部満たさなきゃ駄目というわけじゃありません。
例えば最近の時事ネタに対する考えを聞かれた場合、「将来取り組みたいこと」を書くのは話がズレていますからね。
ポイントは「面倒くさい行為を実施できる」とアピールすることです。
仕事は面倒くさいことの連続です。
つまり、「面倒くさいことを丁寧にこなせる人」は採用する立場からすると、めちゃくちゃ欲しい人材なんですね。
したがって、「面倒くさいことをこなせる人間であることを、小論文の中で表現することが採用に直結する」というわけです。
はい、いかがでしょうか?
小論文ってなんだか難しい感じがしますが、小論文を書いた先には人がいることを想像してみると、書くイメージが少しずつ湧いてきたと思います。
では、以上の話を踏まえて例文を見ていきましょう。
就職試験で課される小論文の例文
例題:あなたは経理としてどのような働きをしたいですか?800字以内でまとめてください。
私は経理として、「収益構造をわかりやすく見える化する」という働きをしたいと考えています。理由は、収益構造が明確になればなるほど、多くのメリットがもたらされるからです。例えば商品ごとの収益率を明示できれば、注力するべき仕事の区別がつくようになります。また、費用も細かく把握できるようになるので、不正防止にも繋がると考えます。
ただ、上記の働きを実現するためには、大前提として収益構造を理解するための知識が必要になります。その知識を身につけるためとして、私は簿記の勉強に努めてきました。結果として簿記2級を取得できましたので、収益構造に関する資料を読み込む土台は作れていると自負しています。また、収益構造をわかりやすく見える化するには、資料作成能力及びプレゼン能力も必要になります。ただ、私は大学の研究室で資料作成及びプレゼンを頻繁にこなしてきた経験があります。したがって、資料作成能力及びプレゼン能力も備えている自負があります。
しかし、まだまだ足りていないスキルもありますから、その点は今後補っていきたいと考えています。具体的には、「段取りをつけるスキル」です。私は会社組織で働いた経験が無いので、自身の想いや取り組みを表現する場をどのように段取って設ければいいのか、理解できていないのが本音です。サークル活動等で人を巻き込み行動してきた経験はありますが、会社組織では求められる立ち振る舞いが異なると思います。したがって入社後には、「段取りをつけるスキル」を書籍や先輩方から学んでいきたいと考えています。
今回は、「収益構造をわかりやすく見える化する」という働きをしたい想いについて論じました。先述したようにまだまだ未熟な点はあるものの、最低限の知識やスキルはあると自負しています。今持っているものを活かしつつ、さらにまだ持っていないものを追い求めることで、経理として御社に貢献する所存です。
例文解説

通読お疲れさまでした!
今回の例文は、以下4つの流れで構成されています。
- 主張
- 今までやってきたこと
- 今後やっていきたいこと
- まとめ
では、それぞれの項目別に確認していきましょう。
①主張
今回の例文で言う「主張」は以下の部分です。
私は経理として、「収益構造をわかりやすく見える化する」という働きをしたいと考えています。理由は、収益構造が明確になればなるほど、多くのメリットがもたらされるからです。例えば商品ごとの収益率を明示できれば、注力するべき仕事の区別がつくようになります。また、費用も細かく把握できるようになるので、不正防止にも繋がると考えます。
この部分でアピールしているのは、「自分の考えを書く」という要素ですね。
主張として「収益構造をわかりやすく見える化する」と書いていますが、なぜその働きをしたいのかを説明するためには、頭を使って考える必要があります。
主張の後に理由を書いていますが、これは自分の頭でちゃんと考えていないと書けない部分です。
つまり、「主張→理由」という順番で書くことによって、「主張の意義までちゃんと考えていること」をアピールしています。
②今までやってきたこと
今回の例文で言う「今までやってきたこと」は以下の部分です。
ただ、上記の働きを実現するためには、大前提として収益構造を理解するための知識が必要になります。その知識を身につけるためとして、私は簿記の勉強に努めてきました。結果として簿記2級を取得できましたので、収益構造に関する資料を読み込む土台は作れていると自負しています。また、収益構造をわかりやすく見える化するには、資料作成能力及びプレゼン能力も必要になります。ただ、私は大学の研究室で資料作成及びプレゼンを頻繁にこなしてきた経験があります。したがって、資料作成能力及びプレゼン能力も備えている自負があります。
これは「過去に取り組んできたことを書く」という要素を満たすための文章ですね。
具体的な取り組みとして、
- 簿記の勉強
- 資料作成及びプレゼン
を書いています。
これによって、「①主張」で書いた内容が絵に描いた餅ではないことを説明できます。
なぜなら、ちゃんと行動が伴っていることを証明できているからです。
このように、主張の裏付けとして具体的な行動があると、「頑張れる人」というイメージをアピールできます。
③今後やっていきたいこと
今回の例文で言う「今後やっていきたいこと」は以下の部分です。
しかし、まだまだ足りていないスキルもありますから、その点は今後補っていきたいと考えています。具体的には、「段取りをつけるスキル」です。私は会社組織で働いた経験が無いので、自身の想いや取り組みを表現する場をどのように設ければいいのか、理解できていないのが本音です。サークル活動等で人を巻き込み行動してきた経験はありますが、会社組織では求められる立ち振る舞いが異なると思います。したがって入社後には、「段取りをつけるスキル」を書籍や先輩方から学んでいきたいと考えています。
これは「将来取り組みたいことを書く」という要素を満たすための文章ですね。
具体的な取り組みとしては、「段取りをつけるスキル」を上げています。
このようにですね、現時点では未熟な部分に焦点を当てて書いてもOKです。
なぜなら、成長意欲をアピールできるからです。
もちろん、「今ある強みを伸ばすための行動」や「誰も成し遂げていないことにチャレンジしたい」という類の話でもOKです。
要は、「新しいことに取り組む」という面倒くさい行為を実施できる人であるとアピールできればいいわけですからね。
④まとめ
今回の例文で言う「まとめ」は以下の部分です。
今回は、「収益構造をわかりやすく見える化する」という働きをしたい想いについて論じました。先述したようにまだまだ未熟な点はあるものの、最低限の知識やスキルはあると自負しています。今持っているものを活かしつつ、さらにまだ持っていないものを追い求めることで、経理として御社に貢献する所存です。
このまとめでは、今まで述べてきたことを改めて強調したり、決意表明を述べたりします。
決意表明はまさに「仕事を頑張る人」というイメージに直結しますので、書くことをオススメします。
はい、いかがでしょうか?
以上のようにちゃんと構成を考えて書くことで、「わかりやすい文章で書く」という要素を満たすことができます。
論文の構成を深堀りしたい方へ
今回の例文は以下4つの構成で成り立っています。
- 主張
- 今までやってきたこと
- 今後やっていきたいこと
- まとめ
この構成で書けば、「面倒くさいことをこなせる人間であると、小論文の中で表現すること」ができます。
また、この構成を深堀りしたページをこの文章の直後に貼っておきますので、よろしければ参考にしてください。

さいごに

今回は、就職試験で課される小論文の王道の書き方について解説しました。
繰り返しになりますが、以下の要素が重要であることを覚えておいてください。
- 自分の考えを書く→「考える」という面倒くさい行為を実施できる人であるとアピールできる
- 過去に取り組んできたことを書く→「行動する」という面倒くさい行為を実施できる人であるとアピールできる
- 将来取り組みたいことを書く→「新しいことに取り組む」という面倒くさい行為を実施できる人であるとアピールできる
- わかりやすい文章で書く→「読みやすさを考慮して書く」という面倒くさい行為を実施できる人であるとアピールできる
そして最後に強調しておきたいのは、企業は「仕事を頑張れる人」を求めているということです。
この本質さえ忘れなければ、的はずれな小論文を書くことはないはずです。
では、小論文の作成頑張ってください!
さいごまで見ていただき、ありがとうございました!
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