動画でも解説しています
この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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大人になると、長文を書く機会が増えますよね。
例えば、以下の場面で長文を書くことが求められます。
- 入試の小論文
- 講義のレポート
- エントリーシート
- 昇格試験論文
ただ、習慣的に長文を書く機会って普通ありませんから、大抵の方は困ってしまうものです。
そういった悩みを抱えている方に向けて、僕は書き方に関する記事をたくさん書いてきたのですが、今回は僕の経験を踏まえて厳選した、「小論文・レポートで使える最強のフレーズ5選」をご紹介します。
なぜフレーズに注目したかと言うと、フレーズを蓄積しておくことで表現の幅が広がるからです。
長文を書けない理由は紐解けば様々ありますが、その理由の1つに、蓄積されているフレーズの少なさがあります。持っているフレーズが少ないから自分の想いを上手く表現できなくて、結果的に、
となっちゃうわけです。
そして僕の経験上、「これを覚えておけば長文を書く助けになるな」と確信しているフレーズがいくつかありますので、今回紹介するに至りました。
最後には、紹介したフレーズを全て用いた例文もご紹介しますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。
【プロが厳選】小論文・レポートで使える最強のフレーズ5選!
では、解説と共にフレーズを紹介していきます。
①以上
「以上」は、めちゃくちゃ使いますね。
これを覚えておくだけでも、表現の幅がグッと広がります。
使用例は以下の通りです。
・遅刻してしまった以上、謝らなければならない。
・以上の話を踏まえると、A案を採用すべきだと私は思います。
1つ目の使用例は、前件を理由として話を展開する時の使い方です。
2つ目の使用例は、それまで述べてきたことを前提として話を展開する時の使い方です。
で、ここで覚えてほしいのは2つ目の使用例なんですよ。なぜなら、話を展開させるのにめちゃくちゃ便利な使用例だからです。
長文を書いていると、それまで書いてきた話を新たな話に繋げて展開させたくなる時が頻繁にあります。ただ、フレーズが蓄積されていないと、どう展開していいか分からず困ってしまうのです。
そこで役に立つのが「以上」です。「以上」を使うとそれまでの話を前提とするという想いが一発で伝わるので、スムーズに話を展開できます。
かなり便利なので覚えておいてください。
②したがって
「したがって」も超使いますねー。
使わない方が珍しいくらいかもしれません。
使用例は以下の通りです。
・残業が増えるにしたがって、疲れが抜けにくくなった。
・したがって、私はこの意見に賛成です。
1つ目の使用例は、ある変化が他の事柄にも変化を及ぼす表現をしたい時の使い方です。
2つ目の使用例は、それまで述べてきたことを前提として、何かしらの主張をする時の使い方です。
ここで覚えてほしいのは2つ目の使用例ですね。
長文を構成する要素の1つとして「何かを説明する文章」があります。
で、「何かを説明する文章」を書き切った後に「したがって」と続けることで、スムーズに文章を繋げることができます。これ、めちゃくちゃ使います。
先程の「以上」とやや近いフレーズですが、表現の幅を広げるためにもぜひ覚えておきましょう。
また、「従って」という漢字もありますが、これは「上の人に仕える」的な意味を含んだ漢字なので、今回の場合はひらがなで書きます。
③言うと/言えば
「言うと/言えば」は、主張をズバッと述べるときにめちゃくちゃ便利です。
使用例は以下の通りです。
・結論から言うと、私はこの話が好きです。
・率直に言えば、私はあなたが好きです。
なぜこのフレーズを紹介しているかと言うと、自分の主張を明確にする意識を持ってほしいからです。
文章を書くのが苦手な方の傾向として、「何が言いたいのか分からない」というものがあります。いろいろ書いているうちに、何がなんだか分からなくなってしまうんですよね。
そこで、「言うと/言えば」がめちゃくちゃ役に立ちます。なぜなら、このフレーズを使えば、「結局何を言いたいのか」ということを明確にできるからです。
ハッキリとした主張が文章で表現できない方は、ぜひ使ってみてください。
④なぜなら~から
「なぜなら~から」は、ほぼ全ての長文で使っている気がしますね。
実はここまで書いてきた文章の中で既に、「なぜなら~から」を使っています。それくらい頻繁に使うフレーズです。
使用例は以下の通りです。
私はこの本が好きだ。なぜなら、美しい言葉が散りばめられているからだ。
長文を書く時って、基本的に何かしら自分の意見を言いますよね。
で、その意見を言った後に次に言うべきことって分かりますか?
そう、根拠です。根拠を入れるのが文章作成の基本です。したがって、根拠を述べる時のフレーズを蓄積しておく意義は大きいと思って下さい。
ちなみにですが、「なぜなら」という言葉がしっくり来ない方は「理由は」に置き換えてもOKです。意味はどちらも同じですから、好きな方を使って下さい。
⑤~は2つある
「~は2つある」もかなりの頻度で使いますね。
使用例は以下の通りです。
・私がこの夢を目指すに至った理由は2つある。
・今回整理したい課題は2つある。
こんな感じで、同じ性質の意見を複数述べる時にめちゃくちゃ使います。
このフレーズを蓄積していない人は、絶対に覚えておきましょう。
実は、事前に数を明確にしていないにも関わらず同じ性質の意見を複数述べるとですね、結構伝わりにくい文章になることが多いです。したがって複数の意見を述べたい時は、このフレーズを使います。
また、使用例では「2つ」としていますが、もちろん「3つ」や「4つ」というように数を増やして使用してもOKです。
例文
では、ここまでに紹介したフレーズを踏まえて例文を書いていきます。
紹介したフレーズ
- 以上
- したがって
- 言うと/言えば
- なぜなら~から
- ~は2つある
今回は、次のお題で例文を書きます。
お題:SDGsに掲げられているジェンダー平等について、あなたはどのような意見を持っているか?800字程度でまとめなさい
以下例文です。フレーズを使用した箇所は黄色背景で強調します。
SGDsに掲げられているジェンダー平等の内容を確認すると、女性に配慮した目標がメインとなっている。なぜなら、人身売買されたり教育が受けられなかったりと、あらゆる被害に遭うのは女性の方が多いことが明らかとなっているからだ。以上の根深い問題を踏まえて、具体的にどんな対策が必要になるだろうか?
結論から言うと、ネット技術を普及させるべきだ。そう主張する理由は2つある。1つ目が、ネット技術の普及によって、古い習慣を改善できるからだ。女の子には教育は必要ないと考える地域は未だ多い。ただ、ネット技術さえ整えば多様な情報を入手できるので、自分たちの考えが絶対的ではないことが理解できる。2つ目が、ネット技術の普及によって貧困問題を改善できるからだ。ネット上にはビジネスをサポートしてくれるプラットフォームが無数にある。そのプラットフォームを利用することで、人身売買等の不当な稼ぎ方から脱却できるだろう。
このように、明らかに女性が被害に遭っている状況は改善すべきなのだが、何でもかんでも男女平等を目指せばいいというわけではない。そう主張する理由は2つある。1つ目が、そもそも大前提として、生物学的に見て男女には明らかな違いがあるからだ。分かりやすい例が、筋力だ。女性よりも男性の方が明らかに筋力で勝っているので、力仕事の従事者は男性が多くなっても問題ないと思う。ただ、コミュニケーション能力に関しては女性の方が優れている傾向があるので、管理職に男性が多い現状は介入してもいいかもしれない。2つ目が、全ての問題を同時に対応する事は現実的ではないからだ。したがって、リソースをどのように振り分けるのかを考える姿勢が、問題と真摯に向き合うためには欠かせない。
以上をまとめると、ジェンダー平等を目指して活動を続ける必要性は高いのだが、全ての点において平等を目指す必要は無いというのが私の意見となる。男女の生物学的な話を踏まえると多少話がややこしくなるが、現状明らかに女性が差別を受けている地域があるので、まずはそういった明らかな問題に注力することが望ましいと考える。
いかがでしょうか?
今回紹介したフレーズを使うことで、文に繋がりが生まれたり、読みやすさが向上したりしたと感じて頂ければ幸いです。
さいごに
今回は、以下5つのフレーズについて解説しました。
紹介したフレーズ
- 以上
- したがって
- 言うと/言えば
- なぜなら~から
- ~は2つある
どれも使い勝手が良いので、長文を書く際はぜひ利用して下さい。
では、以上となります。
文章作成頑張ってください。ありがとうございました!
参考ページ:https://lasdream03.com/2022/11/25/yamaguti/