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【未来予想】ChatGPTで文章を書く力は不要になるか?【結論:ある程度は不要になる】

この記事の内容は、YouTubeでも解説しています

悩む人
悩む人
ChatGPTがあるなら、文章を書く練習とかいらなくね?

この記事は、上のような疑問を持っている人に向けて書かれています。

では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。

ChatGPTは、OpenAIが2022年11月に公開したチャットボットです。そのチャットボットに対して「こういうことを書いて」とお願いすると、そのお願いに適した文章を書いてくれます。

では例として、「成人年齢引き下げに対する意見を、メリットとデメリットを交えながら800字くらいで書いて」と指示してみました。

すると、以下のような仕上がりになりました。

はい、いかがでしょうか?

AIが作ったとは思えないほど、まともな文章に仕上がっている印象を受けました。

また、箇条書きで書かれているので非常に読みやすいです。AIなのにちゃんと読み手のことを考えて文章を作れるなんて、すごいですよね。

僕は読み書きを教えている人間なので、ChatGPTの存在を知った時、「もう廃業かな・・・」とブルーな気分になりました(笑)。

このChatGPTの登場によって、

悩む人
悩む人
もう俺が文章を書く必要なくね?

と思った方はかなり多いと思います。

この疑問に対する答えを言うと、「ある程度は不要になる」と思います。なぜなら、ゼロから文章を作成する必要が無くなるからです。しかし、あくまでも「ある程度」であって、文章を書く能力が不要にはなりません。

では、以上の話を踏まえて今回は、以下の内容について解説していきます。

  • ChatGPTで文章を書く力が「ある程度は不要になる」という主張の意味
  • ChatGPTを有効活用する方法
  • ChatGPTの出現で変わる試験の現場
  • どうなれば、文章を書く力が不要になるのか?

どれも非常に有益な情報となりますので、ぜひご覧になってください。

ChatGPTで文章を書く力が「ある程度は不要になる」という主張の意味

先程僕は、ChatGPTで文章を書く力が「ある程度は不要になる」という主張をしました。

つまり、「文章を書く力が完全に不要になることはない」ということです。

そう主張する理由は以下の通りです。

  1. お題を投げかける力が必要だから
  2. 完璧な答えが返ってこないケースもあるから
  3. 自分の経験や感情を表現できないから
  4. 正解がない問に答えられないから

では、それぞれ確認していきます。

①お題を投げかける力が必要だから

ChatGPTは自動で文章を作成してくれますが、僕たち人間がやらなければならない作業もあります。それは、「お題を投げかけること」です。

先程僕は、「成人年齢引き下げに対する意見を、メリットとデメリットを交えながら800字くらいで書いて」と指示しましたよね。このように、主体的にお題を投げかける作業は絶対に発生します。

このお題を投げかける時に必要となるのが、「文章を書く力」です。自分が意図した文章を作成してもらうためには、AIが理解できるような文章を書く必要があります。ただ、AIは非常に優秀なので、多少投げかけた文章が破綻していても、意図した文章を書いてくれるケースは多いです。したがって、ChatGPTを利用する場合だけで言えば、お題を投げかける力、つまりは文章を書く力が不足していても大丈夫かもしれません。

ただ、僕たちがお題を投げかけるのって、AIに対してだけじゃないですよね。むしろ「人間に対してお題を投げかけて返答をもらうこと」のほうが圧倒的に多いはずです。そう考えると、「人間が理解できるような文章を考える」という力は今後も絶対に必要と言えます。

②完璧な答えが返ってこないケースもあるから

ChatGPTで作成した文章は、パッと見ではめちゃくちゃ完成度が高いです。

ただ、細かく見ると、結構ミスしている箇所も見受けられます。

では、「成人年齢引き下げに対する意見を、メリットとデメリットを交えながら800字くらいで書いて」と指示した際にできた文章をもう一度見てみます。

まず見てほしいのが、冒頭の文章です。冒頭には、

日本では、成人年齢が20歳と定められていますが、最近、成人年齢を引き下げるという意見が出てきています。

という記述がありますよね。これ、実は間違っています。

「成人年齢引き下げに対する意見を、メリットとデメリットを交えながら800字くらいで書いて」と指示した日付は2023年2月23日なのですが、この時はもう成人年齢は20歳ではありません。

2022年4月1日から成年年齢が20歳から18歳に変更されていますので、ChatGPTで作成した文章は間違っていることになります。

また、一番最後の文章にはかなり違和感があります。最後の文章は、

2.選挙に対する認識不足

成人年齢が引き下げられることで、若い世代が選挙に参加することができるようになります

となっていますが、見出しと文章が合っていないですよね。「認識不足」というデメリットに焦点を当てた見出しになっているのに、「若い世代が選挙に参加することができる」というメリットを語る文章になっています。つまり、この見出しと文章には一貫性がありません。

このように、細かく見ていけばですね、いろいろとおかしい記述が見受けられます。したがって、ある程度は自分の力で直していく必要があります。ただ、これはあくまでも現状の話です。

ChatGPTはまだまだ未熟なサービスであり、これから進化していくのは明白です。情報や文章の正確性は間違いなく向上していくので、完璧に近い答えを出せるようになっていくかもしれません。

③自分の経験や感情を表現できないから

ChatGPTは一般的な情報を中立な立場で無感情にまとめるAIなので、自分の経験や感情を表現してもらうことはできません。

ただ、皆さんが何かしらの文章を作成する時って、自分の考えや感情を表現する場合が多いですよね。例えば「あなたが学生時代に頑張ったこと」というお題の小論文が出題されたとします。この小論文、ChatGPTで自動的に作成してもらうのは不可能です。ChatGPTはあなたの経験や感情など知りませんからね。

ただ、実はこういった経験や感情を表現する資料の場合でも、ChatGPTを有効活用することはできます。有効活用の方法に関しては、後々お話する「ChatGPTを有効活用する方法」の章で解説します。

④正解がない問に答えられないから

この「正解がない問に答えられないから」というのが、「文章を書く力が完全に不要になることはない」という主張に対する最も大きな理由となります。

先程も書きましたが、ChatGPTは一般的な情報を中立な立場で無感情にまとめるAIです。したがって、正解がない問に答えてくれることはありません。

例えば勤めている会社で、「課題と解決策をまとめた資料」の提出を求められたとしましょう。そこでChatGPTに「株式会社〇〇の課題と解決策をまとめた文章をお願い」と頼んだところで、適した答えが返ってくるわけがありません。なぜなら、取り上げる課題と解決策に正解はないからです。

そもそも勤めている会社の課題って、決して一般的に公開されているものばかりではないですよね。したがって、大前提としてChatGPTは課題についての情報を持っていない可能性が大です。また、解決策も社内の状況によって何が適しているかなんて全く異なってきますよね。そして、その社内の状況も全て公になっているわけがないので、ChatGPTからまともな答えが返ってくることはありません。

だから僕達は、明確な答えがない事柄に頭を悩ませながらも、なんとか文章をまとめてアウトプットするしかないんですね。今は会社の資料というやや固い話を取り上げましたが、「恋人とのLINE」や「ツイート」といった日常的な文章にも全く同じことが言えます。

ChatGPTが正解がない問に答えられない以上、文章を書く力はまだ必要でしょうね。ただ、あるAIが発明されれば、文章を書く力が完全に不要になります。その「あるAI」に関しては、「どうなれば、文章を書く力が不要になるのか?」の章でお話します。

ChatGPTを有効活用する方法

では次に、「ChatGPTを有効活用する方法」を確認します。

結論から言うと、「ChatGPTを有効活用する方法」は以下の2つです。

  1. 文章のテンプレを知りたい場合
  2. 一般的な情報を知りたい場合

では、それぞれ解説します。

①文章のテンプレを知りたい場合

先程、「経験や感情を表現する資料の場合でも、ChatGPTを有効活用することはできます」と書きましたよね。今から書くことは、それへの答えだと思ってください。

ChatGPTは文章の構成能力が非常に高いので、「テンプレを知る」という活用方法がめちゃくちゃ有効となります。

では例として、「あなたが学生時代に頑張ったことを、400字で述べなさい」と指示してみましょう。すると、以下のような文章ができあがりました。

はい、非常にデキが良い文章ですね。

  • 何を頑張ったのか
  • なぜそれを頑張ったのか
  • どのように頑張ったのか
  • 頑張った結果どうなったのか
  • 頑張った過程から何を学んだのか

といった感じで、多角的な視点から「あなたが学生時代に頑張ったこと」を語れていますので、非常に良いです。

そして、今回は「英語の勉強」が頑張ったこととして取り上げられていますが、これは当然ですがあなたの話ではありません。したがって、自分の話に修正する作業は必要です。ただ、文章の流れ自体はもうできあがっていますので、ゼロから文章を書くよりは圧倒的にラクです。

こんな感じで、テンプレとして活用することが現時点で1番良い活用法かなと僕は思っています。

②一般的な情報を知りたい場合

一般的な情報を知りたい場合にも、ChatGPTは活用できます。

では例として、「円安ってどういう意味ですか?」と聞いてみます。

すると、以下のような答えが返ってきました。

非常に分かりやすい文章ですね。単なる説明に加えて具体的な話も盛り込まれているので、まさに模範解答と言える答えが返ってきた印象です。

このように、明確に答えられる一般的な情報であれば、ChatGPTは非常に優れた説明を提示してくれます。つまり、「自分が何か勉強したい時」や「何かしらの資料の補足説明を作りたい時」などに活用できるということです。

ただ、一つ注意点があります。それは、「いつも完璧な回答が返ってくるとは限らない」ということです。先程「成人年齢引き下げに対する意見を、メリットとデメリットを交えながら800字くらいで書いて」という指示をした時、間違っている情報が載っていた例を見ましたよね。

したがって、全ての情報収集をChatGPTに頼ってもOKとは言えません。「情報収集のいち手段として活用する」くらいの捉え方がいいかなと思います。

ChatGPTの出現で変わる試験の現場

では次に、「ChatGPTの出現で変わる試験の現場」というテーマで考察していきます。

ChatGPTの出現によって、現在教育現場や採用現場は大混乱しているでしょうね。なぜなら、今までのやり方では文章力を評価できなくなったからです。ChatGPTを使えば模範解答を出してくれるわけですから、「時事ネタに対して意見をまとめる的」な宿題であれば、ほぼ頭を使わずにこなせてしまいます。しかもChatGPTは毎回異なる文章を作成しますので、コピペチェックに引っ掛かることもありません。

また、エントリーシート等で文章を書かせることが学生の能力を見極める1つの手段であったのに、今やChatGPTでテンプレは簡単に作られてしまいます。もちろん、今までも就職支援課の指導を受けるなどした上でエントリーシートを出していますから、そもそも事前に提出させる系の資料で文章力を測ることはできていなかったとも思いますが。

以上を踏まえて今後は、以下のように試験の現場は変化していくと予想します。

  1. 当日にテーマを発表して、制限以内に書かせるようになる
  2. 個人的な情報が必須の資料だけ求めるようになる

では、それぞれ簡単に説明します。

①当日にテーマを発表して、制限以内に書かせるようになる

ChatGPTへの1番分かりやすい対抗策が、「当日にテーマを発表して、制限以内に書かせること」ですね。これをやられたら、ChatGPTで文章を作成できませんので。

また、教育の目的を考えると、こういった対策は実行される可能性が高いと思っています。教育の目的は単に知識を詰め込むことではなくて、「知識を得て、かつその知識をアウトプットに活かせるようになること」です。

つまり、「自分の頭でアウトプットする内容を考えられるようになってほしい」という意図が教育に込められているので、「当日にテーマを発表して、制限以内に書かせる」という形の試験はこれからもずっと続くと思いますし、よりメインの試験方法になっていくと思います。

②個人的な情報が必須の資料だけ求めるようになる

これは、主に採用試験の話ですね。採用試験では知識や文章力を見るために、時事ネタをテーマとした事前課題を出題するケースがあります。

ただ、もうそれは意味ないので、「学生時代に頑張ったことは?」のように個人的な情報が必須の資料がより重視されるようになると思います。もちろん、「学生時代に頑張ったことは?」というお題に対するテンプレはChatGPTで作れますが、それはこの際いいんです。

採用現場が知りたいのは「学生の情報」なので、記載されている情報が嘘でなければ、別にChatGPTに頼って文章を作成していても構いません。むしろ僕は、分かりやすい文章を作成する助けになるのなら、どんどんChatGPTを活用するべきだと思っています。採用する立場からすれば、「学生の情報」を分かりやすく把握できる方が嬉しいですからね。

どうなれば、文章を書く力が不要になるのか?

では最後に、「どうなれば、文章を書く力が不要になるのか?」というテーマについて考察しましょう。

結論から言うと、AIが脳みそにアクセスできるようになったら、文章を書く力が不要になります。なぜなら、自分の考えを文章化する作業をAIが全て自動でやってくれるからです。

現状ChatGPTは、一般的に公開されているデータを分かりやすく文章化しているだけであって、あなたの発想や感情を文章化してくれることはありません。だから現状は、自分で文章を書く力がまだ必要なんです。

もしかしたらAIが脳みそにアクセスする時代がくるのかもしれませんが、それってまだまだ遠い未来の話っぽいですよね。現状はかなり非現実的な話なので、まだまだ文章を書く力が不要になることはないでしょうね。

記事のまとめ

今回は、以下の内容について解説してきました。

  • ChatGPTで文章を書く力が「ある程度は不要になる」という主張の意味
  • ChatGPTを有効活用する方法
  • ChatGPTの出現で変わる試験の現場
  • どうなれば、文章を書く力が不要になるのか?

最後に僕なりの意見をまとめると、「ChatGPTは資料作成や情報収集に活用できる素晴らしいツールだが、文章を書く力が完全に不要になるわけではない」となります。

ちなみに僕はChatGPTの登場に、かなり肯定的な立場をとっています。文章を分かりやすく書くことって難しいので、文章作成をサポートしてくれるツールは非常に素晴らしいと思います。

ただ、注意してほしいのは、あくまでも「サポートしてくれるツール」ということです。重要な部分は自分の発想を元に書いたり、誤った文章になっていないかチェックできたりする力は絶対に必要です。

上手い具合にChatGPTと付き合っていけると、僕たちのコミュニケーションはグッと円滑になると思います。まだまだ僕もChatGPTについては勉強中なので、一緒に良い付き合い方を考えていきましょう。

では、以上となります。最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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