この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
- 小論文を使って大学に合格
- 小論文の書き方を教える当ブログを作成
- 小論文の添削を通じて大学合格者を輩出→小論文添削サービス
- 昇格試験論文のサポートを多数こなした経験あり→小論文サポートサービス
- 某省庁のエントリーシートのサポートをこなした経験あり→小論文サポートサービス
- 小論文の本質を教える書籍を出版↓
- 論文関連のYoutube動画を作成↓
今回は、以下のお題で考えていきます。
お題:2035年前後に、南海トラフ地震が起きると想定されています。被害の規模は東日本大地震を上回ると見られていることから、多くの国民が不安を抱えている状況です。この状況を踏まえて、国はどんな対策を講じるべきでしょうか?あなたの考えを800字前後でまとめなさい。
南海トラフ地震は、将来かなり高い確率で起こると予測されています。
具体的な年月はわかりませんが、2035年前後ではないかとの声もあり、遠い将来ではないというのが僕の感覚です。
社会的に考える意義が大きいテーマでして、小論文のお題としても問われる可能性は高いです。
この機会にぜひ、南海トラフ地震について考えていきましょう。
例文
お題:2035年前後に、南海トラフ地震が起きると想定されています。被害の規模は東日本大地震を上回ると見られていることから、多くの国民が不安を抱えている状況です。この状況を踏まえて、国はどんな対策を講じるべきでしょうか?あなたの考えを800字前後でまとめなさい。
地震調査研究推進本部は、2050年までにマグニチュード8〜9レベルの南海トラフ地震が70〜80%の確率で起こると推測している。当確率の計算には科学的な根拠が乏しいとの声もあり鵜呑みにはできないが、起きた際の被害は甚大であるがゆえに、起きるとの前提で対策をする意義は大きい。以上を踏まえ、起きた際の被害を最小限に留めるために国はどんな対策をするべきだろうか?
結論から言うと、国民の自助努力を最大限に引き出すことが求められると考える。なぜなら、被害に遭った人を満遍なく救うことは不可能だからだ。有事の際には当事者がどれだけ適切な行動を取れるかで、その後の結果が大きく左右される。例えば、家具の固定、備蓄の準備、避難場所の確保等の話を広く周知することで、より多くの方の身の安全を守れるだろう。
ただ、「国のお達しなどなかなか人は聞かない」という意見もあるだろう。たしかに、国から有事に備えろと言われても、なかなか自分事と思えない節もある。また、テレビ離れも進んでおり、声を届けづらい状況もある。その点を踏まえ有効となるのが、多種多様なユーチューバーに周知を依頼することだ。この提案のポイントは2つある。1つ目が、自分事と思える可能性が高まることだ。自分が好きだと思っている人からの周知であれば、素直に聞ける可能性が高い。2つ目が、より多くの人をカバーできるからだ。多種多様なユーチューバーに頼んでいるので、テレビで発信する以上に多くの人々がカバーされるはずだ。実際にコロナ禍では、ヒカキンと小池百合子の対談動画が上がっており、1000万回再生されていることからも、当提案の効果はあると言えるだろう。
まとめると、国民の自助努力を最大限に引き出すために、多種多様なユーチューバーに発信を依頼することが提案の1つとして考えられるということだ。やはり最終的な身の安全は自分自身で守ることがベストだと思うので、その点に注力することが重要だと私は考える。
例文解説
通読お疲れさまでした!
「国民の自助努力を最大限に引き出すことが求められる」という主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つの段落で構成されています。
- テーマ解説と問題提起
- 主張
- 主張に対する懸念点
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説と問題提起
テーマの解説+問題提起という王道の書き出しです。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、問題を投げかければOKです!
また、「地震調査研究推進本部」というように、信用できる機関の名前を入れているのがポイントです。こういった機関の名前を入れると、説得力が高まります。
非常に使い勝手がいいので、ぜひご活用ください。
②主張
①の問題提起に対する主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「理由」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→国民の自助努力を最大限に引き出すことが求められる
- 理由→被害に遭った人を満遍なく救うことは不可能
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→「国のお達しなどなかなか人は聞かない」という意見もある
- 懸念点の解消法→多種多様なユーチューバーに周知を依頼する
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを表現を変えて短くしたり、論文を通じて強調しておきたいことなどを書いたりすればOKです。
テンプレとしては、②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページ及び動画を参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページ及び動画の構成を使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
テーマの振り返り
もし南海トラフ地震が発生すれば、被害の規模はとんでもないものになるでしょう。
数十年の間にそんな地震が来る確率が高いなんて、なんだか実感がありません。
ただ、油断せずに、そういった地震はいずれ来るという覚悟を一人一人が持ち、日々を歩んでいくことが重要だと思いました。
この機会にぜひ、あなたも南海トラフ地震への対策を考えてみてください。
では、以上となります。
最後まで見ていただきありがとうございました!