この記事の内容は、YouTubeでも解説しています
この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
- 小論文を使って大学に合格
- 小論文の書き方を教える当ブログを作成
- 小論文の添削を通じて大学合格者を輩出→小論文添削サービス
- 昇格試験論文のサポートをこなした経験あり→小論文サポートサービス
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今回は「800字の小論文の書き方」について解説しますが、実は過去にいくつか800字の書き方を教える記事を書いています。
具体的には、以下の記事で教えています。
これらの記事を読み込んで頂ければ、800字の小論文は書けるようになります。
ただ、さらに他のテンプレを学んでおくことで、より臨機応変な対応ができると思い、今回の記事を書くに至りました。
今回教えるテンプレは、以下2つの能力をアピールすることを目的としています。
- 知識量
- 文章力
小論文に明確な採点基準は無いのですが、「知識量」と「文章力」は採点の対象になっている可能性が非常に高いので、今回のテンプレを学んでおく価値は高いです。
また、テンプレ自体はそんなに難しいものではないので、一度見て頂ければ大枠はつかめると思います。また、最後にはテンプレを元にした例文も書きますので、そちらもぜひ参考にして下さい。
では、さっそくテンプレの解説に進んでいきます。
【4つの段落で書ける】「知識量」と「文章力」をアピールできる800字の小論文のテンプレ
結論から言うと、今回教えるテンプレは以下4つの段落で構成されます。
- 論文の流れを説明(100字くらい)
- 知識の説明(300字くらい)
- 知識を踏まえた考察(300字くらい)
- まとめ(100字くらい)
※文字数は目安です。多少前後しても全く問題ありません。
はい、いかがでしょうか?
説明に使っている言葉自体は難しくないので、一応の流れは分かったと思います。
ただ、こうやって箇条書きされてもイメージを掴むのは難しいと思いますので、それぞれの段落の意図をちゃんと説明します。
①論文の流れを説明(100字くらい)
まず導入部分で、論文の流れを説明します。
と思われたかと思いますが、簡単に言えば「目次」ですね。
本にも最初の方に目次が書いてありますよね、その目次を書くイメージです。
で、なんでこんな事を書くかと言うと、理由は2つあります。
- 読み手は論文の流れを知らないから
- 流れを固めておくことで書きやすくなるから
まず大前提として、読み手はどんな流れで論文が構成されているのか知らない状態で読みます。したがって、最初に流れを提示してあげると、読み手のためになります。
また、読み手のためだけでなく、実はあなたのためにもなっています。長文を書いていると、いつの間にか書いている事がブレブレになっちゃうことありますよね。なんでこんな事になるかと言うと、最初に流れを決めていないからです。大枠の流れを最初に決めておくことで、内容がブレブレになることは防げます。
この書き出しが絶対的な正解とは言いませんが、非常に使い勝手が良いので覚えておきましょう。また、「目次を書くイメージ」と言われてもよく分からないと思いますので、具体的な文章は例文にてご確認ください。
②知識の説明(300字くらい)
次に、あなたが持っている知識を書いていきます。この段落を設けている意図は、「あなたが持っている知識をアピールするため」です。
小論文を書く時って、「それまで学んできた知識をちゃんと書きたい」って思いますよね。そうしないと、それまでの努力が無駄になっちゃうような気がするので。ただ、意外と知識を上手く書けない場合も多いんですよ。
上手く書けない理由はいろいろあると思いますが、個人的には、「知識を書くと決めきっている段落を事前に設けていないから」だと思っています。したがって、「この段落では絶対に知識を書く」と決め打ちします。
また、この段落の注意点は、「関係ない知識を書かないよう気をつけること」ですね。テーマと関係ない知識を書いても何のプラスにもなりませんから、その点だけは注意しましょう。
③知識を踏まえた考察(300字くらい)
次に、知識を踏まえた考察を書きます。この段落を設けている意図は、「自分の頭で考える姿勢もありますよ。とアピールするため」です。
小論文は知識をアピールする事も大事ですが、考察する姿勢もめっちゃ大事です。そう言える理由は、単に知識量で合否を判定するなら、わざわざ小論文という形式を取る必要はないからです。
文章を書かせているということは、知識に加えて、「考察する姿勢」や「文章を書く能力」も評価されているはずです。したがって、「③知識を踏まえた考察」の段落を設けることで、評価は高まると考えます。
この段落を書く際のポイントは、「②知識の説明」との繋がりを意識することですね。ちゃんと繋がりを意識して書くのは簡単じゃないんですけど、上手く繋げられると論文の筋が通っている印象を与えます。
④まとめ(100字くらい)
最後のまとめは、今まで書いたことを短くまとめたり、強調したいことを書けばOKです。
そこまで重要度が高い段落ではないので、ある程度自由に書いてもOKです。
重要度が高いのは②と③なので、そこまでの記述がしっかりしていれば大丈夫です。
では、以上のテンプレを使って例文を書いていきますね。
例文
お題:暗号資産(仮想通貨)に対するあなたの意見を800字程度でまとめなさい。
①今回の論文では、前半に暗号資産に関する情報を整理する。後半では前半に整理した情報を踏まえながら、私なりの考察を記述する。
②暗号資産はネット上のみで取引される通貨であり、法定通貨のような現物はない。また、法定通貨と違って発行者や管理者は存在しないのだが、取引の安全性はブロックチェーン技術によって保証されている。暗号資産が作られた理由は紐解けば様々あるのだが、主要な理由としては、「送金システムの課題を解決できること」が上げられる。現代の送金システムは、銀行などの第三者を仲介させることによって成立している。ただ、第三者を仲介させることで、「多額の手数料が発生する・休日に利用ができない・個人情報の提供が必須」といった様々な課題も顕在している。そこで登場したのが、暗号資産だ。暗号資産での取引は第三者の仲介を必要としないために、先述した課題を一気に解決できる。
③では、我々はこの暗号資産とどのように付き合っていけばいいのか?結論から言うと、「現状は静観することが妥当な判断」と考える。なぜなら、現状大半の人間は暗号資産を用いるメリットを享受できないからだ。暗号資産を用いることで、匿名で素早く決済できるのだが、果たして一般人がそれで得をするだろうか?恐らく一般人には関係性の薄いメリットであり、わざわざ暗号資産を用いる必要性は低い。また、暗号資産は値動きが激しく予測も困難なために、決済に用いる通貨としてはリスクが高すぎる懸念もある。したがって、暗号資産を用いるメリットを明確に享受できる人、またはリスクの高さを受け入れられる人でなければ、暗号資産は保有せずに動向を見守ることが妥当な判断になるだろう。
④暗号資産は注目度の高いテーマではあるものの、現状は一般人が用いるメリットが少なく、むしろリスクが高すぎるというのが私の見解だ。世間の声に踊らされず、「自分に暗号資産は必要なのか?」と冷静に考える姿勢が重要だと私は考える。
例文の振り返り
はい、いかがでしょうか?
知識を持っていることを、分かりやすく伝えられる文章になっていると思います。
使い勝手がいいテンプレですので、ぜひご使用下さい。
記事のまとめ
今回は、以下のテンプレについて解説をしました。
- 論文の流れを説明(100字くらい)
- 知識の説明(300字くらい)
- 知識を踏まえた考察(300字くらい)
- まとめ(100字くらい)
※文字数は目安です。多少前後しても全く問題ありません。
構成自体は丸パクリしても問題ありませんから、ぜひ覚えておいてください。
また、最後に言っておきたいのは、「地道な勉強は不可欠」ということですね。
「②知識の説明」を書くには、当然ですが勉強が必要です。テンプレを覚えればそれでOKとはなりませんので、勉強は引き続き継続して下さい。地道な勉強を乗り越えた先に、明るい未来が待っています。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました!