今回のテーマ、YouTubeでも解説しています。
この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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今回は、以下のお題で考えていきます。
お題:ロシアがウクライナに侵攻した事実に対して、あなたはどのような意見を持っているか?800字程度でまとめなさい。
2022年2月24日に侵攻が始まったのですが、未だこの侵攻が終わりを見せる気配がありません。(記事を書いている日:2022年12月10日)
今世界的に見て間違いなく1番主要なニュースであり、押さえておく意義は大きいです。
ただ、急に「この問題についてどう思う?」なんて聞かれても、スラスラ答えられないのが普通なので、意見が出てこなくても安心してください。
この侵攻が起きた経緯を調べたり、この侵攻に対する世界各国の動きを調べたりしていく過程を踏まえて、初めて自分の意見が出てくるものです。したがって、何の意見も出てこない場合は、まずいろんな情報をインプットすることに努めてください。
では、実際に例文を書いていきますので、ぜひ参考にしてください。
例文
お題:ロシアがウクライナに侵攻した事実に対して、あなたはどのような意見を持っているか?800字程度でまとめなさい。
2022年2月24日に侵攻が始まったウクライナ侵攻。両軍の犠牲者はそれぞれ10万人以上に上ると見られており、早急な停戦が望まれている。これ以上の被害を出さないために、今後どのような対策が必要になるだろうか?
結論から言うと、「NATOとロシアの綿密な話し合い」が必要になる。なぜなら、話し合いを通じてロシアが抱くNATOへの恐怖を取り除かない限り、侵攻が終わらないからだ。そもそもなぜロシアはウクライナに侵攻しているのか?理由は様々あるのだが、主要な理由の1つに「ウクライナがNATOへの加盟を目指していること」が上げられる。ロシアは広大な国土を持っているが故に、複数回に渡って侵攻された歴史がある。そのため、隣国であるウクライナは緩衝地帯として重要な位置づけとなっており、敵対関係であるNATOに加盟されるのは見過ごせないわけだ。ただ、NATOは積極的に侵攻することを理念としていない。加盟国の領土及び国民を防衛することを理念としており、その理念をロシア側に理解してもらうことが、今回の侵攻を終わらせるために必要だ。
ただ、話し合いが必要という発想に対して、「そんな悠長な事をしている暇はない。あらゆる制裁を通じてロシアの動きを封じるべきだ」という意見もあるだろう。もちろん、強硬手段に打って出たロシアに対する制裁は必要だし、今でも被害が出続けている現状を踏まえれば、即効性の高い対策が求められるのも理解している。ただ、制裁のみで今回の件を終結させれば、いずれまた同じような悲劇が繰り返される可能性は高い。したがって、長期的な視野で見た対策も必要であり、その対策として「話し合い」という選択肢は無視できないだろう。敵対関係にある以上話し合いが難航するのは必須だが、それでも話し合いを通じて、「NATOの存在意義は抑止力であること」「NATOは積極的にロシアに攻め入らないこと」等をロシア側に理解してもらうことが、今回の問題に対する最善な終着点だと私は考える。
【例文解説】
通読お疲れさまでした!
「NATOとロシアの綿密な話し合い」が必要になるという主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下3つのブロックで構成されています。
- テーマ解説と問題提起
- 主張
- 主張に対する懸念点
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説と問題提起
テーマの解説+問題提起という王道の書き出しです。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、問題を投げかければOKです!
今回は多大な犠牲が出ていることが最大の心配事なので、その点について具体的な数字を交えながら触れました。
非常に使い勝手がいいので、ぜひ身につけてください。
②主張
①の問題提起に対する主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「理由」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→「NATOとロシアの綿密な話し合い」が必要になる
- 理由→話し合いを通じてロシアが抱くNATOへの恐怖を取り除かない限り、侵攻が終わらないから
今回は「話し合いが必要」という主張を述べていますが、もちろん、他の主張になっても構いません。
自分なりの主張を考えてみてください。
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→そんな悠長な事をしている暇はない。あらゆる制裁を通じてロシアの動きを封じるべき
- 懸念点の解消法→制裁のみで今回の件を終結させれば、いずれまた同じような悲劇が繰り返される可能性は高い
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を応用して使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
【テーマの振り返り】
ウクライナ・ロシア問題に関しては様々な議論が巻き起こっていますけど、長期的な視野で考えたら、「ロシアの気持ちに寄り添うこと」が解決に向けて1番重要な対策である気がしています。
ロシアってとにかく国土がデカいので、守るのが大変なんですよね。だから、隣国が敵対関係になっちゃうのがめちゃくちゃ嫌なんだと思います。
僕たちが住んでいる日本は島国ですし、国土もロシアに比べれば全然小さいので、ロシアの抱く恐怖に共感することは難しいかもしれません。ただ、それでも何とか頭で理解して、寄り添っていく姿勢が重要なのかもしれませんね。
今回は以上となります。
この機会にぜひ、あなたなりの主張を考えてみてください。
最後まで見て頂き、ありがとうございました!
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