この記事は、上のような悩みを持っている人に向けて書かれています。
では記事の詳細に入る前に、まずは軽く僕の自己紹介をさせてください。
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今回のお題は以下のとおりです。
昨今、食品ロスの増大が世界的な問題となっている。この問題を解決するためには、どんな対策を講じるべきか?あなたの考えを800字でまとめなさい。
ニュースでたまに、食品ロスに関する話が出てきますよね。
この食品ロスは世界的な問題の1つであって、小論文のテーマとして取り上げられる可能性は高いです。
ただ、いざ食品ロスに関して小論文を書こうと思ってもなかなか難しいですので、今回例文を書いてみることにしました。
もし食品ロスに関しての小論文やレポートがある人は、ぜひ参考にしてください。
【小論文例文集・800字】食品ロス問題を解決するためには?
昨今、食品ロスの増大が世界的な問題となっている。この問題を解決するためには、どんな対策を講じるべきか?あなたの考えを800字でまとめなさい。
今世界中で、食べられるにも関わらず捨てられてしまう食品の多さが問題となっている。FAOの調査によれば、世界では年間約13億トンもの食品が捨てられていると報告されている。これは、全食料生産量の3分の1に当たるものだ。では、この食品ロスの問題を解決するには、私たちはどのような行動を取るべきなのか?
結論から言うと、「一度に買う食品の量を意識的に少なくすること」で、食品ロス問題の一部分は解決すると考える。なぜなら、家庭から発生する直接廃棄を防ぐことにつながるからだ。まず押さえておきたいのは、食品ロス問題の発生源だ。食品ロス問題の専門家、井出留美の調査によると、食品ロスの55%が事業者によるもので、45%が家庭からの排出になっているそうだ。つまりこのデータからは、私たち一人一人が食品ロス問題の解決の糸口になれることを意味している。そして、家庭からの食品ロスが発生してしまう原因として、賞味(消費)期限が切れることによる直接廃棄が大きいと推測されるので、一度に買う食品の量を減らすことが有効な解決策となるはずだ。
もちろん、お店に足を運ぶとついつい多めに買ってしまうのが人間なので、単に意識するだけでなく、多めに買わないような対策も考える必要はある。対策としては、購入リストを事前に作成しておくことが有効だろう。目に見える形で購入リストを作成し、それに沿って買い物をすると決め込んでおけば、一貫性の法則により無駄な買い物をする可能性を減らせると考える。
食品ロス問題は世界的な問題であり、私たち一人一人が解決のために行動する必要があると、今回の論文を通じて気づかされた。具体的な行動としては購入リストを作るなどして、無駄な買い物を減らしていくことを私自身も実践していきたいと思う。
【例文解説】
通読お疲れさまでした!
「一度に買う食品の量を意識的に少なくすること」という主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つのブロックで構成されています。
- テーマ解説と問題提起
- 主張
- 主張に対する懸念点
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説と問題提起
テーマの解説+問題提起という王道の書き出しです。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、問題を投げかければOKです!
非常に使い勝手がいいので、ぜひ身につけてください。
②主張
①の問題提起に対する主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「理由」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の主張を述べるだけでなく、その後に理由を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→一度に買う食品の量を意識的に少なくすること
- 理由→家庭から発生する直接廃棄を防ぐことにつながるから
さらに、家庭から発生する直接廃棄を防ぐことの有効性(食品ロスの45%が家庭からの排出)についても今回は述べています。
このように、補足できる部分はどんど補足していきましょう。
補足した分だけ、主張の説得力も上がっていきます。
③主張に対する懸念点
あえて自分の主張に対する懸念点を書くのは、小論文の鉄板テクニックです。
小論文が議論しているような形式になり、文章に深みが出ます。
しかし最後は、懸念点を解消して締めるようにしてください!
主張に対する懸念点だけ書いて終わってしまうと、悪い印象を与えたままになってしまいます。
それでは本末転倒ですからね。
- 主張に対する懸念点→お店に足を運ぶとついつい多めに買ってしまう
- 懸念点の解消法→購入リストを事前に作成しておく
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを、表現を変えて短くしただけです。
②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページを参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
また、今回の例文は以下のページの構成を使用しています。
書き方を身に着けたい方は参考にしてください。
【テーマの振り返り】食品ロス問題を解決するためには?
食品ロスは今後もずっと議論される問題であり、小論文でも頻出のテーマになると思います。
もし自分の意見を書く場合は、事業者に焦点を当てるのか、それとも家庭に焦点を当てるのか、明確にした方がいいです。
そうしないと、主張が大雑把になりすぎてしまい、読み手に話が伝わらなくなりますので。
また、今回の記事を通じて、僕自身も食品ロスを減らすように気をつけたいなと思いました。
食べられるのに捨てるのって、もったいないですからね。
では、今回は以上となります。
小論文の作成頑張ってください!
ありがとうございました!
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