・「小論文の書き方を学びたい」
・「インフォームド・コンセントについて考察したい」
こんにちは、TKです。
私は小論文の書き方を、「たった1冊」の本だけで身につけました。
実際にその小論文を利用して、大学に合格したという実績を持っています。
今回の記事は、小論文・例文集第13弾です。
お題はこちら。
例題:医者の説明に患者が納得し、同意することを意味する「インフォームド・コンセント」。あなたが看護師になった時に、インフォームド・コンセントを守るためにどのような役割を担えるか?あなたの主張を800字以内でまとめなさい。
日本語では「説明と同意」と言われるインフォームド・コンセント。
看護医療業界を目指す人であれば、当然知っていなければならない概念ですね。
例えばあなたが病院に行った時、なんの説明もなく得体の知れない薬を処方されたらどう思うでしょうか?
当然嫌な気持ちになります。
意思疎通が取れなかったことが原因で、医療訴訟にまで話が発展してしまうことだって考えられますからね。
そういったトラブルを避けるためにも、インフォームド・コンセントを守ることは大事なのです。
今回の記事では「インフォームド・コンセント」をテーマに小論文を書いていきます。
看護医療業界を目指す方は、ぜひ抑えてほしい記事です。
それではご覧ください。
【小論文・例文集13】インフォームド・コンセントを守るためには?・回答例
例題:医者の説明に患者が納得し、同意することを意味する「インフォームド・コンセント」。あなたが看護師になった時に、インフォームド・コンセントを守るためにどのような役割を担えるか?あなたの主張を800字以内でまとめなさい。
① インフォームド・コンセントとは、病名や治療法を患者にわかりやすく医者が伝え、患者はその情報を元に判断と同意をする考えのことだ。インフォームド・コンセントを守らなければ、患者の利益を損なったり、医者が医療訴訟を起こされたりする原因にもなる。看護師という立場として、インフォームド・コンセントを守っていくためには何ができるだろうか?
② 私は親身になって患者とコミュニケーションをとることで、インフォームド・コンセントを守れると考える。なぜなら、医者は次々にやってくる患者に対して十分な説明時間が取れないことがあるからだ。実際に私が入院していた時も、主治医と話せる時間が限られている事が多く、必要最低限のことしか聞けなかったという経験がある。そうなった時に心の支えになるのは看護師だ。看護師は、「食事の準備」「血液検査」「体調チェック」など多くの時間を割いてくれる。次第に信頼関係が生まれ、治療に関する悩みも話せるようになる。したがって看護師は、「医者」と「患者の悩み」をつなげる架け橋になれるのだ。
③ しかし親身なコミュニケーションを取るためには、ただ時間を割けば良いわけではない。患者のことをよくチェックし、理解する必要がある。患者が今どのような病気を抱えていて、どのような治療を受けているのかを把握するのは当然のことだ。それに加えて顔色の変化に気づいたり、直接病気とは関係ない悩みを聞いたりすることで、「この人は私のことを見てくれている」と患者は感じ、治療の悩みも話してくれるようになるだろう。
④ インフォームド・コンセントは患者の利益を守るための重要な考えだ。しかし医者は一人一人に割ける時間が限られており、短時間の説明だけではインフォームド・コンセントを守れていない現実がある。そこで看護師が患者の悩みを引き出す親身なコミュニケーションを取ることで、インフォームド・コンセントを守れると私は考える。
【小論文・例文集13】インフォームド・コンセントを守るためには?・例文解説
いかかでしょうか?
「看護師の親身なコミュニケーションが、インフォームド・コンセントを守る」という主張を軸に小論文を書いてみました!
この小論文は以下4つのブロックで構成されています。
- テーマ解説
- 主張(看護師の親身なコミュニケーションが、インフォームド・コンセントを守る)
- 主張に対する注意点(ただ時間を割けば良いわけではない)
- まとめ
それぞれのブロックを簡単に解説していきますね。
①テーマ解説と問題提起
テーマの解説+問題提起という王道の書き出しです。
サラッとテーマにまつわる話をした後に、問題を投げかければOKです!
非常に使い勝手がいいので、ぜひ身につけてください。
②主張
①の問題提起に対する主張をするという、オーソドックスな書き方です。
主張に加えて「補足」をいれたのがポイントです。
ただただ自分の意見を述べるだけでなく、その意見を補足する文章を入れることによって、説得力が増しますので覚えておきましょう。
- 主張→看護師の親身なコミュニケーションが、インフォームド・コンセントを守る
- 補足→なぜなら、医者は次々にやってくる患者に対して十分な説明時間が取れないことがあるから
③主張に対する注意点
あえて自分の主張に対する注意点を書くことによって、多角な視点から物事を考えていることを読み手に伝えることができます。
ただしあまりにも注意点を書きすぎると、主張が弱まってしまうので、ほどほどにしましょう。
- 主張に対する注意点→ただ時間を割けば良いわけではない。直接病気とは関係ない悩みを聞いたりする必要もある。
④まとめ
最後は今まで述べてきたことを、表現を変えて短くしただけです。
②と③の重要な部分だけを抜き出して伝えれば十分でしょう。
まとめの書き方は、要約の手法を身につければ簡単に書けるようになります。
ぜひ下記のページを参考にしてください。
「他の例文からも学びたい!」という人は下記のページへ。
複数のお題から学ぶことであなたの小論文の幅が広がり、どんなテーマにも対応できる力が身につきます。
【小論文・例文集13】インフォームド・コンセントを守るためには?・まとめ
インフォームド・コンセントは病院側が意識するものと思われています。
しかし、患者も聞く姿勢をもつことが大切です
だって聞く気がない患者に親身な説明はできませんからね。
もちろん聞く姿勢を病院がつくることも大事ですね。
あなたもこの機会に、社会問題に対する意見を考える癖をつけてみましょう。
なぜなら普段から考えていないと、いざという時に自分の主張を言えないからです!
最後は名言で締めたいと思います。
思考が人間の偉大さをなす。
パスカル(フランスの哲学者・数学者・物理学者、1623~1662)
今回の記事は以上になります!
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最後まで見ていただき、ありがとうございました!